人はなぜ平然と巨悪を行うことができるのか?
答えはハンナ・アーレントが名付けた「悪の凡庸さ」!
巨悪とは特別な悪であり、特別な人間のみが行えるはず?
僕達とは関係ない事って思ってたのに…
どうも違う…らしい。
無関心、従順、平凡、普通、そんな当たり前の中から生まれてくる「悪の凡庸さ」とは?
観客は自分の心の中を覗き込むこととなり、
恐怖とともに自分の中の「悪の凡庸さ」の存在に気づくこととなる。
戸惑い、うろたえ、そして、恐れ、
ラストのハンナ・アーレントの「8分間のスピーチ」に感銘し、
すこしだけ、救われる。
MY評価 : ☆☆☆★★★
2013年 独/ルクセンブルク/仏 合作 114min 原題 Hannah Arendt
監督・脚本/マルガレーテ・フォン・トロッタ
キャスト/バルバラ・スコヴァ
2013年ドイツ映画賞 作品賞、主演女優賞受賞
2013年バイエルン映画祭 主演女優賞受賞