謎の発言「物価も上がってるが、給与も上がっているじゃないか」
なぜ政治家はそんなことを言うのだろうか?
政治家は官僚の作った数字を根拠にしているから?
政治家も官僚も庶民の生活の実感からほど遠いところにいる人たちだ。
庶民とは、日本の7割から8割を占める中小零細の企業の人たちで支えられているわけで、ほとんどの会社で給与は上がっていないのが現状である。
ところが、給与水準は少ないながらも上がっていると言っている。
その根拠とは、つまり、少数の大企業が数字を上げているからに他ならない。
数字はトータルすると、上昇していることは事実なので、そう言っているわけだろう。
もちろん政府は、数字の内容を知らないわけもなく、当然わかった上での、つまり確信犯ということになる。
でも、ほんとのことを言ったらアベノミクスが上手くいってないことになるから、知らないふりだ。
そうやって、時間をかせいでいる間に内容が追いつけばいいと思ってるのかなもしれない。
嘘はついてない、ということだろう。
しかし、言葉って空しい。
実際の生活が苦しくなっているのは本当のことだから、物を買わなくなり消費の落ち込みは避けられないから物が売れない、不景気は続き、やっぱり給料は上がらないという悪循環は続いていく。
もはや、デフレスパイラル! と言ってもいいのか‥‥
いや、安倍のスパイラル!
政府は大企業に設備投資を強要してるが、経団連も法人税を下げろと対抗している。
どっちにしても、全ては大企業頼みという構造は変わっていない。
一般庶民の生活の根本政策が無いから、この先も暗ーいカンジは避けられそうもない。
安倍のスパイラルは深く静かに潜航していく。