結末は、わかってる!
それなのに観てしまう
いや、だから観てしまうのか?
わかりやすく、類型的な登場人物たちと話の展開。
NHK的な恥ずかしいセリフとくさい芝居だらけ。すべてがそんな調子なのに、なんだか心地良かったりする。
不思議なドラマだ。
アメリカドラマにならっての全20回スタイルが、結果を早急に求めなくてもいいのか、いい感じで力が抜けている。
ダサい台詞や、ヒドイ芝居も、見るに堪えない浮いた場面も、すべてを意図的にそうしてるんだといわんばかりに見えてくる。
チカラの抜けた感が、オセロゲームの一気に局面が反転する時のように、すべてを変えていくようだ。
まるで手品のように。
これ、凄い。
もしかして手練手管のプロの仕事なのか?
だとすると良くできた脚本だ。
そういえば、役者たちの演技は最初っから楽しそうだったよね。
嬉々として演じている、と言っていい。
仲間 由紀恵のコメディセンスのよさはもとから証明されていたが、今回も生き生きとしていていいし、更に彼女の女優としての様々な側面も程よくちりばめているあたり、やっぱり脚本がいいのか?
次回から第三部だって。
実験的に始めた全20回物だろうが、途中にしてすでに成功だ
20回物のリズムが心地良い。
3ヶ月ワンクールばかりなのは、内容の展開をパターン化してしまうのだと、あらためて気づかせられた。
民放もやれるはずだし、挑戦したほうがいいはず。
今のTVドラマの世界って、まるで自分で自分の首を絞めているかのような行き詰った感じを受けるけど、そんな現状を打破するための、検討するべき案件なのかもしれない。
でも、スポンサーのつく民放では無理なんだろうな。
昔は半年とか一年とか普通だったのにね。