妻にかまってほしかった。
それが子供たち 4人を失ってしまった男の理由だ。
何ともやるせない事件だ。8人も子供を作っておいての理由だから、その身勝手さと幼児性の程度を想像することさえ難しい。
最近の犯罪の理由があまりに子供じみてることが多く、そのことが世間の耳目を集めていると思うが、今に始まったことではないような気がする。
男の犯罪のほとんどが、短絡的思考の思い込みや思い違いによる未発達の子供のような思考や感情によって起きていることが多い。
しかし、もともと男たちは、社会のあらゆるところでその幼児性をいかんなく発揮しているこそが問題なのではないか。
例えば、世の中の会社組織のほとんどは男社会なので、当然の如く男の理屈だけで物事をジャッジしてきた。特に男女の先進性に劣る日本では、そのことへの自覚すら非常に希薄といっていい。
アフターファイブの酒盛りタイムでは、そんな男たちだけの理屈と愚痴が延々と繰り返されている。これは相当に恥ずかしい感じの幼児性の発露だと思うが、こんな光景はとても恋人や妻には見せられないよね。もし見られようものなら相当引かれちゃうこと請け合いだ。
男だけがバカだなんてと言うつもりはないけど、どう見積ても男の点数は低い。
男に言わせれば、女っていう生き物は感情的で思慮が浅くて、とかいう種類の言葉と理屈が山のように噴出してくるのだが、この頃ではそっくりそのままその言葉を返されそうだし、家庭内のイニシアチブだって、どう見ても女の方に優位があるようだ。
昔から女たちは、男の幼児性をあからさまに批判するような言動は得策ではないと知っていたような気がする。
言ったらすべてが台無しになり、身も蓋もないことになると、よく知っていたんじゃないだろうか。
男サイドは、男の可愛げだとか、果ては男のロマンだとか、いろいろ言い変えることで本質まで見えなくなっている。
とはいえ、女たちにも責任は無いわけじゃない。
男の幼児性がここまで大手を振っていられるのは、女たちの都合であまりにも男たちを甘やかし続けたからではないか。
そのツケが、今になって思いがけない大きさで、社会全体にも、そして男たち自身にも、更には女たちにも降りかかってきているような気がしてならない。
そこらじゅうで幼い逆切れ男や甘ったれ男が、人命にかかわる事件をひっきりなしに起こしている。
男の幼児性って、マジであぶない!
自分も男の一員だけど…