ポカリスウェトTVCM
旬のシズル感!
夏のCMは、各社シズル感の競演だが、シズル感にも色々ある
凄いシズル感を発見した。
ポカリスウェットのCMだ!
普通のシズル感はビールに代表される、正統派液体系シズル感が王道で、そこから派生する肉の焼ける油の描写であったり、インスタント系等の食品を調理するか、食べるシーンでシズル感を出していたりする。
ポカリスエット夏の親子篇 吉田羊 鈴木梨央
CM曲:「暑中お見舞い申し上げます / キャンディーズ」
でもこの二人、ポカリのCMでいくつか見てる気がするけど、今まで特別な感想はなかった。
ここにきて、夏の演出の良さと、キャンディーズの選曲、踊りの振り付けのアンサンブルの良さが光を与えてるのか、サイコーの一本ができた。
今が旬の二人の自然な魅力爆発なんじゃないかな。
二人の女優の旬の輝きが、最高のシズル感を演出しえるという、そのことに、驚いた!
コンセプトは明快だ。
ポカリを飲んだり、グラスを写したりの当たり前のシズル感ではなく、旬の女優でシズル感を見せる、というチャレンジは見事なアプローチというほかない。
こういうのって、作っている方でも、とってもしあわせで幸運な瞬間なんじゃないだろうか?
計算だけではたどり着けない何かがあるのだろう
以前、脱臭炭のCMの良さについて書いたが、全く同じコンセプトで別商品を脱臭炭と同じレベルを再現しようとしていたが、見事に外していた。案の定、脱臭炭は狙ってできないレベルの高さだったことを証明することになった。
計算から、奇跡のアンサンブルの瞬間を掴もうとするアプローチはほとんど失敗している。
各社、あるいは各クリエーターといった方がいいのか、軒並み惨敗だ。
だから面白いんだろうけどね。
追伸
上記が1年前(2015/7/20)の記事で、ポカリは今だにふたりのシリーズを展開していた。
しかし、あの時のシズル感は一度として再現出来ていない。
それほど、あの瞬間は奇跡の一瞬だったのかもしれない。
あらためて、CMって難しい。2016/9/10