ポテンシャルの凄みを見せつけた試合だった
正直言うと、まさかの決勝戦。
そこまでの怒涛の快進撃。
決勝戦は負けたとはいえ、結果的に大坂なおみのテニス選手としてのポテンシャルの凄さを証明した試合となった。
一年前の東レでは決勝戦後の女子ダブルスのエキシビジョンマッチに17才で登場していた。
あまりの大阪なおみのサービスの速さにレジェンド枠で来ていたノボトナとマヨーリが二人でリターンポジションについたのだがが、ふたりのど真ん中にサービスエースが炸裂したことを覚えている。ノボトナの呆れた顔が印象的だった。まだ200位台の頃だ。
そして一年経ち決勝戦で戦っているなんて、まさにドリームガールだ。
今回負けはしたが、時折見せた彼女のプレーは驚嘆に値するものだった。どんな状況からでもリミッターを外したかのようなショットが出現する。もう、笑うしかないという類いのものだ。観ている人には有り得ないプレーが突然出現するカンジだ。まさに潜在力の凄さを見せつけるようなプレーだった。
これからの彼女は、怪我をしないからだづくりがとても重要なことになるが、決勝戦の途中から肩の腱鞘炎の痛みでまともなサービスが打てなくなったのだが、怪我さえなければどこまででも上がっていきそうな勢いが、今の彼女にはある。
土居美咲選手とどちらが先にトップテン選手になるのか、とても楽しみだ。
まずは、ランキング30位以内が目標となるのかな。グランドスラムのシードの常連になることが自信と経験値を高めることになり、さらに上を目指すことに繋がっていくからね。