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映画「パニック・ルーム」あのデビット・フィンチャーが良心を信じてる?!


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母強しの映画の中でも、出色の出来。

撮影のダリウス・コンジが紡ぐ鉛色の映像美

密室の中、緊迫した人間ドラマがせめぎ合う、傑作クライムサスペンス!

監督のデビット・フィンチャーがめずらしくというか何故というべきか、なんと!人間の良心を信じている映画になっている!

究極の救いの無い映画の傑作「セブン」と「ゾディアック」の中間に作られている作品。

この時期に彼に何かがあったのか、或はハリウッドからの強引?な意向なのか?どっちでもいいけど、とにかく救いのあるラストになっていて、こちらはほっとするところ。

心地良いエンディングの方がやはりいい。

それにしてもジョディー・フォスターという女優はサスペンスがよく似合う。

MY評価 : ☆☆☆☆
2002年公開   アメリカ   112min   原題 Panic Room
監督/デヴィット・フィンチャー 、撮影/ダリウス・コンジ
キャスト/ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィトカー

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映画「崖っぷちの男」先読みさせないサスペンス!

ゼッタイ、先読みできないサスペンス!

張りめぐらされた伏線がラストに収束するスピード感が素晴らしい。

脚本の勝利というべき作品。

ポスターでわかっちゃうのは、主人公がヤバイ所に立っていること。

最初から最後までこんな感じのハラハラドキドキ。

高所恐怖症の人って、大丈夫なのかな?

もしかしたら、むしろ観た方がいいかもしれない。

もっとヒヤヒヤ、余計に楽しめる?

ストーリー展開の面白さがこの映画の醍醐味で、

各所に張りめぐらされた伏線が、

ラストに向けて一気に収束していくスピード感が醍醐味の映画だ!

MY評価 : ☆☆☆★★★
2012年公開   アメリカ   102min   
原題 MAN ON A LEDGE (飛び降り自殺者警察用語)
監督/アスガー・レス、脚本/パブロ・F・フェニベス
キャスト/サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、エド・ハリス
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映画「ゲッタウェイ スーパースネーク」ヒットする要因がひとつも思いつかない!

 

日本初公開。原題「GETAWAY」

となれば当然、サム・ペキンパー監督のスティーブ・マックィーンとアリ・マッグロウとの快作を思い出す。

あれはかなりエポックメイキングな作品だった。

それまでは、犯罪は割に合わないが鉄則だったが、逃げきってもいいんだと言い切ってしまった最初の映画だったように記憶している。

そのカッコ良さと爽快感はいまだに忘れられない。

この作品も同じ題名を堂々と付けたからにはとなるが、こっちはだいぶ趣きが違う。

同じ逃げるでも犯罪を犯していないので、その分悲壮感もない代わりに爽快感もさしてない。

つまり、まったく別物で、よくぞ同名にしたものだ。

勇気あるチャレンジというより無謀というべきか。

とはいえ、良い点もある。

主役を元レーサーにしてカーチェイスが91分間のほとんどを占めるのだが、

そのノンストップアクションのレベルは相当高い。

カメラアングルに防犯カメラ目線を加えてたところもイイ

様々なカメラアングルが実に自然に組み合わせているのだが、防犯カメラとは考えたもんだ。

それは観客の目線、視点、そして追跡する側の視点でもあるからだ。

たぶん普通に見ていたら気が付かないほど、うまく観客の心理の動きを誘導している。

また、俳優がいい。イーサン・ホーク。今回は「トレーニング・デイ」の頼りなげな警察官や、「恋人までのディスタンス」の恋愛青年とはだいぶ違う。頭はあんまり良くはないが、必死になってピンチに立ち向かっていく姿はいつ見てもいいもんだ。こういうエンターテイメントたっぷりの映画では、彼のシリアスな雰囲気がストーリーに信憑性を与えていて、観客も感情移入しやすい。

壊れない車で、スーパードライビングで、次々とピンチを乗り越えていけばいいのだ。

最後に数秒正体見せる黒幕のボスは、なんとジョン・ボイト!

さすが、短時間でもエンドロールは3番目!

最近はアンジェリーナ・ジョリーの親父さんでしか知られてないが、この頃の登場はいつでもどこでもラスボスです。

いい感じのワルになりました。

この映画は、WOWOWでの日本初公開。

日本での一般公開はさすがに無理だったようだ。

スターも地味だし、ヒットする要因がひとつも思いつかない。

だから、こういう映画をWOWOWでやってくれるとありがたいのです。

MY評価 : ☆☆☆★
2014年公開  アメリカ  90min  原題 Getaway
監督/コートニー・ソロモン  撮影/ヤロン・レヴィ
キャスト/イーサン・ホーク、セレーナ・ゴメス、ジョン・ボイト