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生テニスの衝撃!2017年 楽天オープンテニス!


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生観戦はいつもビックリ発見がある


楽天テニスは、先日観たジャパンウーマンズオープンテニス(JWO)に続いて今年2度目の生テニス観戦。

生で観戦するたびに思うことは、テレビで観るのと実際の違いの大きさだ。

JWOでは加藤未唯とカザフスタンのザリナ・ディアスが強く印象に残ったのだが、決勝がまさかのこの二人。

テニスの技術的な言い方で「素早くボールの後ろに入れていた」だからいいショットが打てたという言い方あるが、加藤未唯選手を見て初めてその言葉の意味を理解した、と思った。わかっているつもりでいたことが、加藤選手のプレーを見て、突然理解した気がしたのだ。言葉で説明しにくいことだから、イメージすることが出来たと言い換えてもいいのかもしれない。イメージ出来ると、そのイメージを持ってプレーすることで自分のプレーが良くなっていく。イメージできちゃってラッキーって感じだ。これだから生観戦はやめられない。

ディアス選手はサーブのフォームは衝撃的だった。早目のテイクバックなので、あとは振り抜くだけの極めてシンプルなサーブ。しかしそのテイクバックが凄い。ラケットの位置がトスした腕に対して普通は対極の180度ぐらいにあるのだがディアス選手は最初から200度ぐらいで、更に打つ時に30度から45度ぐらいまで後ろに引っ張る。そして戻す反動を利用して一気に振り抜く。目の前で見ると、反則だろというぐらいえげつない力強さだ。コンパクトさとパワフルを両立させている理想的な打ち方といえる。だが下手に真似をすると背中を痛めてしまうし、そもそもかなりの柔軟さと筋力がなければできないフォームなので完コピは危険だ。

楽天テニスではティームとアルゼンチンのシュワルツマンの二人


自分はティーム選手のサーブを参考にしているのでよく観察しようと思って見ていたら、あまりにテレビと違うイメージなので驚いた。特徴的なところは体を反らせるテイクバック。ラケットをかなり背中の後ろにセットするのだが、その時ラケットは一瞬止まっているというイメージだった。だが実際はスムースにキレイにラケットは回っていた。そこで重要なポイントはゆったりと背中側で回されたラケットが足で地面を蹴るエネルギーが体の回転となって、いわゆるキネティックチェーンというやつだが、凄まじく速いラケットのスウィングスピードに変換されていくところだ。やはり速いスウィングスピードの実現はラケットは止まらない方いいのだろうか?選手によっていろいろだろうが、厳密に言えば多分ラケットは動いているとは思うのだが、テレビでは一瞬止まって見えていた。しかし、普通に回っていた。テイクバックでラケットが一瞬止まって見えるサーブを打つ選手はいくらでもいるが、もしかしたらテイクバックで脱力するゆっくりな動きからパワーをためるその一瞬の間が、止まって見えているイメージをつくっているのかもしれない。

いずれにしても、やっぱり実際に見ないとわからないのだ。

シュワルツマン選手は、とにかくボールが速くて確実でミスが無く、その安定度が凄まじくスゴイ。強打しているのにミスが極端に少ない。テニスのプレーにおいてこれほど理想的な事もない。しかもシュワルツマンはとても小さい。多分公証の170㎝はないと思う。テレビ解説でも同じことを言っていた。あの身長でサーブはチョット力を入れて打つと楽に180キロ後半を出す。アルゼンチンの生んだ天才はデルポトロとシュワルツマンの二人だ。

これが今年の生テニスの衝撃でした。

それにしても、錦織圭の居ない楽天はいまひとつ盛り上がらない。来年こそ錦織選手の戦う姿が観たいものです。


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本気でやめてほしいテニス解説がある!

音声切替無しの放送には消音するのみ!

「ワイドにナイスサーブ!」

「リターンが深い!」

「前に出たー!」

「ナイス、スマッシュー!」

ホントに止めてほしい。ポイント間の解説 !!

ラジオの野球中継か!!!

信じられない…、これが国営放送のベテランスポーツアナウンサーなのだから!

しかも、テニスは専門分野だ!

どうやら本人は得意の放送らしい。本人に聞いた訳じゃないけど、肝心な時に必ず出てくる。

でも、ここまでひどい勘違いアナウンサーは、国営放送のこの人だけだけどね。

スポーツ中継にも色々あるかとは思うけれど、ことテニスに限ってはしゃべり過ぎないことはとても重要なキーワードだ。

むしろテニス中継に於ける「沈黙」は時には素晴らしい時間の共有となる。

ポイント間に話すアナウンサーは論外としても、知っていること、今感じたことの全てを話したくて、我慢できずに話そうとしてしまう松岡修造さんや鈴木貴男さんの解説も、実はやり過ぎだ。必要な情報として視聴者に知らせてあげたいという気持ちはとても良くわかるけど。

黙っている事はとても難しいことなのである。

以前、アメリカのテニス中継を観たが、日本のそれと比べたらほとんど喋らないに等しく、それはとても快適なテニス中継だった。こんなテニス中継もあるんだと感心してしまった。テニス中継とはかくあるべきということがよくわかっているという事なのかもしれない。

日本のスポーツ中継は、総じてやり過ぎが多いようである。日本独特のサービス精神なの?電車の案内放送なんか一日中、必要以上に「サービス」し続けている。

「おもてなし」というけれど何が必要で何が不要なのかを知ることは、とても大切だ。そして同時にそれは、簡単なことではないということも知ってほしい。特にあの放送を許しているNHKは!

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錦織君が集中できなくなった理由とは?

まさかこれ程厄介な事態に陥るとは思ってもみなかった


2017年全仏オープンテニス準々決勝のマレー戦は、錦織選手の陥った事態の厄介さを如実に証明する結果となりました。

人はいろいろ言っていますが、結局のところ問題はひとつのようです。

突如として、彼の集中が途切れるところです。

表情を見れば一目瞭然。

あらゆる場面の彼の表情にそれは現れます。

見られている自分を意識している表情のことです。

自分を意識している表情とは、プレーに気持ちが入っていない表情であり、無心とは程遠いものです。

ミスをしてしまった時の悔しい表情の中にも、思わず溢れた悔しそうな顔の直後にそれは忍び込むし、エースを奪った直後にも表れるのです。

トップテンが自分の定位置であると自覚し、ビック4を射程内にした時からでしょうか、他者を意識する自意識が、以前の謙虚とでもいうべきある種の必死な純粋さを奪ってしまったかのようです。

彼のワンプレーごとの、どこか他者の眼を意識しているかのような眼の動きや苦笑いの表情は、以前から気にはなっていたのですが、事ここに及んでは無視することが出来なくなってきました。

そして更に事態を厄介にしている要素があります。錦織選手のポテンシャルのあまりの高さが事態をより複雑にしているのです。

直近のマレー戦の第一セットに代表されるように、世界ナンバーワンの選手すら何も抵抗できないほどのプレーをやってのけるのです。これほどの才能に恵まれた選手にひたすら無垢に必死にプレーしろと言ったって、それはちょっと無理があると誰しも思うところでしょう。

ところがそんな彼に突如として不安定な自信喪失感が襲ってくるのです。結果として集中力が突然切れたように見えるのです。

実際、自信の喪失感は集中力を削ぐのだろうし、いきなりプレーのレベルが落ちてしまう。

それはかつての負の記憶と成功体験との闘いと言い換えることもできるでしょう。

全てのプレーヤーは勝つことが成功体験となり、失敗したプレーの負の記憶を成功へと上書きしていきます。

錦織選手が負の記憶のプレッシャーに影響されはじめたのは2年ぐらい前からでしょうか。その頃はまだそれほど重く受け止めていませんでした。当然のようにそのうち克服するものだと思っていたからです。

ところが、それは次第にむしろ深く彼の記憶を浸食するかのようにこびり付て離れなくなり、事あるごとに顔を出すようになり、最近では頻繁に現れるようになっていったのです。

どうやったら克服できるのだろうかという問いの答えは…

もしその答えが、純粋に必死になれていたかつての自分を取り戻すことだとすれば、むしろとことん落ちる事が必要なのかもしれない、と思うのです。

下から追い上げてくる若い力に抜かれ、同時代のライバルたちにも後れを取り、気がつけばロンドンのファイナルに残れないどころかランキングもトップテンからも転落し、更に20位とか30位台になってしまうといこと。

もしそうなればとても悲しいことだけど、そのようなことが彼の気持ちに火を付ける条件なのかもしれない、と思うのです。

とはいえ、一番いいことは、彼の才能が全てを凌駕していくことであって、錦織選手なら突然そうなっても不思議ではないし、いきなりマスターズやグランドスラム優勝なんてことだって有り得る気さえしますが、やはりさすがにそこまでは無理なのでしょうか?

正直に言えば、最近では、錦織選手ではないけれど自分が自分を信じられなくなっているカンジで、錦織選手を信じられなくなってきているという、とてもザンネンな自分の気持ちを認めざるを得ないのです。

それぐらい全仏オープン準々決勝のマレー戦の負け方がショックだったということなのですね。

でも戦いは続きます。

次はウィンブルドン、そして全米オープン。

いったいどんな戦いと結果が待っているのでしょうか?

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2016年 楽天ファイナル 自分を信じたキリオス選手の勝利

ゴファン選手が勝つように見えたが…

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ショットの安定感と鋭さで上回るゴファン選手は、明らかにキリオス選手に圧力をかけ続けていた。

キリオス選手が1セットを4-6で落とし、2セット目も押されながらも自分のサービスをキープしていた中、突然ゴファン選手の集中力にほんの一瞬の隙が生まれた。ファーストポイントを今までノーミスだったフォアのダウンザラインをアンフォーストエラーで落とし、2ポイント目も同じくフォアのダウンザラインのフォーストエラーで落とし00-30、そしてここで痛恨のダブルフォールトで00-40となる。その後1ポイント返すが、結局このゲームを落とすことになった。

この後のキリオス選手はようやく大舞台での重圧から少しづつ解放されていく。3セットはむしろ精神戦の様相となる。息詰まる攻防戦はポイント毎に互いの選手にプレッシャーをかけていく。そんな中、キリオス選手が少しづつその圧力に押されていく。ぎりぎりところでキリオス選手の得意のサービスに力みからスピードも確率も落ちていく。ゲームを落としかけたところでキリオス選手が開き直ったというよりもやけっぱちにさえ見えたかのようにサービスを打ち始める。ポイント間は早くなり、しまいにはゴファン選手の構える間もないほどになり、仕方なくゴファン選手はタオルを要求するしかキリオス選手を止めることが出来なくなる。そして、キリオス選手は調子を取り戻していった。驚異のサービスエースの連発となり、もはや誰にも止めることのできないサービスモンスターとなった。

ゴファン選手の誤算は改良中というサービスのダブルフォールトだった。あれだけキリオス選手の威力のあるサービスをみせられると自分のサービスに力が入ってしまうことは仕方のないことだっただろう。ゴファン選手には珍しいほどのダブルフォールトの多さが負けに繋がったとさえ言える。プレッシャーは2人のサービスにのしかかり、ゴファン選手のあまりに素晴らしいリターンに圧力を受けたキリオス選手はダブルファーストで乗り切り、ゴファン選手は自らに圧力をかけダブルフォールトで2セットを落とした。

終わってみての正直な印象は自分でもすこし意外なものだった。勝ったキリオス選手の凄さよりも、負けたゴファン選手の素晴らしさが際立っていた印象だったからだ。

ゴファン選手の驚異的とも言える軽快なフットワークは錦織選手とはまた違った素晴らしさがあり、ストロークの正確性と安定感は鋭さも併せ持ち、キリオス選手の爆発的なフォアハンドを封じ込める威力があった。問題のサービスは流れるようなフォームから繰り出されるボールはコースもスピードも威力十分なものだった。全てのショットがテレビで観ていた印象よりも数段美しく鋭いテニスだった。

しかし勝った選手はキリオス選手の方だ。プレッシャーに圧し潰されそうになった時にそれを押し返したのはキリオス選手の自分を信じた自身の精神力と、それを裏打ちするサービスの技術への自信であった。

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大坂なおみ選手のポテンシャルとは?

ポテンシャルの凄みを見せつけた試合だった

dsc_0246正直言うと、まさかの決勝戦。

そこまでの怒涛の快進撃。

決勝戦は負けたとはいえ、結果的に大坂なおみのテニス選手としてのポテンシャルの凄さを証明した試合となった。

一年前の東レでは決勝戦後の女子ダブルスのエキシビジョンマッチに17才で登場していた。

あまりの大阪なおみのサービスの速さにレジェンド枠で来ていたノボトナとマヨーリが二人でリターンポジションについたのだがが、ふたりのど真ん中にサービスエースが炸裂したことを覚えている。ノボトナの呆れた顔が印象的だった。まだ200位台の頃だ。

そして一年経ち決勝戦で戦っているなんて、まさにドリームガールだ。

今回負けはしたが、時折見せた彼女のプレーは驚嘆に値するものだった。どんな状況からでもリミッターを外したかのようなショットが出現する。もう、笑うしかないという類いのものだ。観ている人には有り得ないプレーが突然出現するカンジだ。まさに潜在力の凄さを見せつけるようなプレーだった。

これからの彼女は、怪我をしないからだづくりがとても重要なことになるが、決勝戦の途中から肩の腱鞘炎の痛みでまともなサービスが打てなくなったのだが、怪我さえなければどこまででも上がっていきそうな勢いが、今の彼女にはある。

土居美咲選手とどちらが先にトップテン選手になるのか、とても楽しみだ。

まずは、ランキング30位以内が目標となるのかな。グランドスラムのシードの常連になることが自信と経験値を高めることになり、さらに上を目指すことに繋がっていくからね。

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土居美咲選手の戦いを応援する!

受けのテニスをしてしまった

dsc00847シードの重圧に沈んでしまった

全米オープンではとうとうグランドスラム初のシードとなった。

これで勝ち上がれる可能性が大きくなったと思ったら、一回戦敗け!86位の選手にやられた。

次戦が第一シードでジャパン女子オープン・テニスに参戦したが、一回戦負け。今回も100台の選手だった。この戦いは豪雨のために有明センターコートの屋根を閉じた中で行われた。練習では土井選手の打球音が一段と大きく会場に響く。いいカンジだ。しかし、全米と同様な消極的な戦いに終始してしまった。相手のリスクを負ったフラット気味のバックハンドに苦しめられたまま、最後まで攻められ続けて負けた。

そしてつい最近、東レの一回戦で大阪なおみ選手にストレートで負けた。

つまり、3大会連続の1回戦負けということになった。

それも言わば格下と言われる選手にだ。

格上には相当に強い。格下にだって弱いと言うわけではない。

しかし今回は壁にぶつかっていると言える。

とは言え、今回の壁は前回の壁よりなんとかなるような気がしている。

前回はきつかった。去年の暮れのベンチッチ戦で、ベンチッチのサービスで確か2セット目の5-1の0-40だったっけ。あと1本とれば勝ち。しかもベンチッチは完全に自分を見失い泣きながらのプレーだった。でもそこから負けた。

次もきつかった。直後の全豪の1回戦で、この大会で優勝したケルバーにマッチポイントを握りながら負けた。立て続けだったし、負けた内容が悪すぎて、立ち直ることは難しいと思った。失った自信の大きさは十分すぎる程に想像できた。

ところが立ち直った。驚くべき精神力。だから今回だって、ここからまたきっと強くなる、と信じたい。

格上とは誰だってやりやすいもの。思い切りぶつかれるからだ。テニスは向かっていく時は強いものだ。反面テニスは受けにまわると途端に弱くなてしまう。そんな時に番狂わせが起きがちだ。

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土居選手が今回の壁を打ち破った時は、下位の選手に負けにくい選手になっているはずで、必然的に成績も安定していくことだろうと思われる。

そうなれば、いつかトップテンも決して夢なんかではないと信じている。

大坂なおみ選手は誰もがトップテン選手になれると言うが、土居選手はそこまでは言われない。

しかし、秘めたポテンシャルは凄いものがあると信じている。

ガンバレ、美咲ちゃん!

大坂なおみ選手とどっちが先にトップテンに入るか競争だ!

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グランドスラムの中でフレンチ応援は一番やっかいだ

ガスケに勇気百倍のフレンチ応援に負けた錦織君

錦織君、アウエー声援は基本的に無視

それは頼もしく、そして正しい。

しかし困ったことに、問題は錦織君サイドではないのである。

いくら錦織君がフレンチ応援に惑わされないとしても、自国のフランスの選手に注入されるエネルギーがやっかいなのだ。

去年の準々決勝でツォンガとフルセットを戦った時も、同じだった。

まるで国別対抗戦のデビスカップのような様相になり、選手は信じられないようなパフォーマンスを見せ始める。

フランスという国民は全く悪びれることなく自国の選手をあからさまに応援し、相手の選手には申し訳程度の最低限の声援を送るだけだ。相手(国)にどう思われようが構わないという妙な自信があるように見える。

日本人はそんな自信もないし、体裁が悪いので相手に失礼の無いように応援するところがあるが、フランス人は全くそんな素振りも見せない。

これは少し誉めているところもあるが、正直言ってすこし嫌だなって思ってしまう。特に自国にやたら自信があるようなところが可愛げが無いっていうか…。

こう書くと自分の中のナショナリズムと対面することになるが…。この件に関してはまたの機会にするとして、取りあえず錦織君の話しだけど、つまり、今度こそ錦織君にはフランスの大アウエー声援なんかものともせずに、ローランギャロスのセンターコートの中央に立ち、優勝を勝ち取って欲しい、ということを言いたいだけなのである。

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錦織に見るメディア報道の拙さ!

ホントウに試合を見たのか?

先日フロリダで行われたATPテニストーナメントは、年に4回のグランドスラムの次に大きなマスターズ1000の大会。

結果は決勝まで進む快挙!

そして対世界NO1のジョコビッチが対戦相手となり、3-6,3-6の敗戦となった。

大手マスメディアの反応は錦織の完敗という表現に終始した。全くノーチャンスだった風の記事内容だった。

果たしてこのような記事を書く人はホントウに試合を見たのだろうか?或は見ても内容を理解できない程にテニスを知らない人なのか…。

マスメディアの重要な役割の一つに事実を正確に伝えるという事と、世界で活躍する人の足を引っ張らない(むしろ応援しろよ!)ということも大事なこと。

確かに、表面的に見れば今回のジョコビッチとのファイナルは錦織は自分のサービスを5回ブレークされている。しかし、同時にジョコビッチのサービスを2回ブレークしていることも事実だ。

決勝戦のジョコビッチの強さを考えれば、これはすごいことなのだ。さらに、様々な場面で錦織のプレーはジョコビッチを圧倒していたし、ジョコビッチの錦織に対する試合前の警戒は非常に強いものがあってその証拠に勝利の決まった彼の全身で飛び上がってガッツポーズをした様子は印象的だった。

今回、錦織は万全な状態でジョコビッチ戦に臨めたことから、相当自分に期待していたようだった。負けてしまったこと、彼を追い詰めることなく敗れたことをひどく悔しがった。なんと、その後の表彰式では「次は負かしてやりたい」と言ったのである。この言い方は表彰式での敗者からはあまり聞かないものだ。悔しさを表現したとしても普通はもっと穏やかな違った言い方になるものだ。ジョコビッチの勝利とマスターズの優勝が手の届くところまで来ている事を錦織自身が感じ始めているからこその言葉なのだろう。ジョコビッチも「自分も負けるわけにはいかないよ」とジョークまじりに言い返していたが…。

今回のジョコビッチ戦は、錦織圭にとって飛躍するための大きなエネルギーを得た試合になったのかもしれない。

それにしても、ノーチャンスの完敗という記事からいったい何を表現しようと言うのだろうか?そんなありきたりで表面的な記事を書くぐらいなら何も書かない方がよっぽどいい。

何も書かなきゃ、少なくとも頑張ってる日本の誇るアスリートの足を引っ張ることにはならないからね。

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テニス
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デビスカップ、錦織圭の負の記憶との戦い!

錦織くんが激闘の末に負けた。

デビスカップは特別な場所だ。

今まで様々な選手が、デビスカップという試練の舞台で大きく成長する姿を見てきた。

あのジョコビッチでさえどうしてもフェデラーとナダルに勝てずに世界で3番目が定位置だった時に、デビスカップの或る死闘を制してから、変身したかの如くとてつもない自信を付け、それから程なく1位になって今に至る。

たったの1試合なのに、すべてを変える力がある。それがデビスカップの凄さだろう。

昨年の優勝国のイギリスの母国開催。つまりデビスカップに於ける大きなアドバンテージを有するイギリス相手に、日本は戦いを挑んだ。

特に錦織くんのファイトは、日本のデビスカップの歴史の中でも鮮烈な記憶となるものだった。この戦いを目撃することができた選手は幸せだった。そこに居合わせるだけでも、ダニエル太郎、西岡、内山の3選手にとって、それは計り知れない刺激と経験になったはすだ。

負けはしたが、錦織くんにとってこの試合は失いかけていた自信とプライドを取り戻した戦いとなった。全てを取り戻したとはいかないが、大きなものを自身の手で掴み取ったに違いないと思わせる激闘だった。

ここまで追い込まれた戦いでしか、失いかけた自信のいくばくかでも掴むことが出来ないものなのか。

僕たちは気楽に色々と勝手なことを言う。なぜあんな場面でミスをするのかとか言いたい放題だ。若い時のプレッシャーのかからない気楽な立場の時と違い、今は日本の1番で、世界のトップテンプレーヤーで、世界から次世代の期待する筆頭の選手とさえ見られている中でのプレーにかかるプレッシャーは、比較にならない程大きいはず。

今回、格上のマレー選手とデビスカップという舞台で戦うことができたことは、錦織くんにとって非常に幸運だったと言える。

何故なら、世界第2位の格上と戦うことはプレッシャーは錦織くんより相手のマレーの方に多くかかってくる上に、日本を背負うというデビスカップは気合の入り方が自ずと違ってくる。いい意味でのプレッシャーの中で戦えるというお膳立てが出来上がっているからだ。このところのどこかしっくりきていない戦いしかできていない錦織くんにとって、それはとてもいいチャンスだったのである。

錦織選手にとって、最近の若干の停滞ともいえる状況は実はとても深刻なものだった。

チャンスが訪れたときにかかってくるプレッシャーにうまく対応できていなかったのだ。去年の全米オープンの1回戦敗退はその事実もショックだったが、むしろ負け方で大きな問題を抱えてしまったのである。それは、この1球で勝利が決まるというプレーを、プレッシャーによりミスになりそこから負けてしまったことが、負の記憶として脳に体に刻み込まれてしまったからだ。正に刻み込まれたのだろう。それ以降、同じような状況になると殆どがミスプレーに繋がってしまっていた。世界で10番以内の傑出したプレーヤーでもそうなってしまうのか?負の記憶は厄介なものだ。自分でいくら自覚して臨んだところで、いざ同じ状況になった時に浮かんでくる感情を制御することは自分では如何ともしがたいものがある。脳から発するその感情は筋肉の動きさえ制御してしまう。

失敗の記憶を成功の記憶に書き換えることは、同じような状況の中で負の記憶に打ち勝って成功を積み重ねていしかないのだろう。

チャンスは来た。

そして、錦織くんは試合には負けてしまったが、負の記憶をかなりの部分で書き換えることに成功したんじゃないだろうか。

そんなデビスカップのマレー戦だった。

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のんびりムードの楽天ジャパンオープンテニスシングルス決勝

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楽天ジャパンオープンテニスファイナルに行ってきました。

錦織君のいない決勝は、のんびりムード。

対戦する二人は一番の親友同士らしい。

そのせいか、一生懸命戦っているんだろうけど、どことなくゆるい感じがしてしまう。

時々、二人に笑顔すらあるのだから当然か。

内容は、第一シードのワウリンカの余裕の勝利

対した錦織を破ったペールはその時に比べて明らかにテンションが低かったし、アンフォーストエラーが多く、特にフォアハンドのつまらないミスが最後まで修正出来ずにあっさりと敗戦。錦織戦の時の異常なしぶとさは全く無かった。

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それに比べて、ダブルスの決勝は、とてつもなくレベルが高く、うって変わって真剣そのもので見応えあり。

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ダブルスの試合は、世界の何処でも観客はほとんどいない。日本の観客は世界一のダブルスの観客と言われているらしい。

そりゃそうだと思うよ。狭い日本でテニスと言えばイコールダブルスだからね。

そういうわけで、大観衆の中の彼等は素晴らしいプレーの連発で、凄いものを観てしまった。

おかげで満足できた一日となり、彼等に感謝です。

来年も絶対にファイナルに行こう。

今度は、頼むよ、圭君!

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プレッシャーに負けてしまった、圭くん。

錦織圭がまた負けた。同じ相手に続けて負けた。

しかも、負けてはいけない、特に重要な試合に負けた。

選手として負けることがあるのは当然だが、時に負け方が問題となる。

今回の敗戦のダメージは大きいだろう。

心の傷になったと言ってもいいかもしれない。

立ち直るためには同じような状況で、次は勝つしかないのだろうな。

出来れば、同じ相手に。

さて、敗戦の理由だが、理由はただ一つ。

プレッシャー!

この前の敗戦は、準備万端で臨んだ全米一回戦。得意なサーフェスで、調子も良くて、去年は準優勝。立ち上がりの難しいこの一回戦に勝てば今年は優勝を狙えるという自信もある。だから、このプレッシャーのかかる一回戦にさえ勝てばなんとかなるだろう。自分で自分にプレッシャーをかける状況だ。それが前回。

今回は地元開催ディフェンディングチャンピョン、これに勝てば決勝進出が決まる。但し、この前とっても痛い負けを喫した相手だ。

いずれも絶対に負けたくない、負けることのできない一戦。

プッレッシャーは相手ではなく、錦織に一方的にかかる。

全ての条件が錦織に重くのしかかり、逆に相手選手には思い切って楽に戦える条件が揃った形となっていた。

この状況で勝ってこそ、ビック4を脅かす存在となって、いつかはナンバーワンも夢ではないとなるが、ここを超えることが並大抵ではない壁となってしまった。

それでなんだけど、明日は、錦織君のいない決勝戦を見に行くことになったのだよ。

超ショック!!!

もう、ガックリ、チカラ抜けちゃった。

ザンネン!!!!

photo by:
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テニスかくも恐ろしいスポーツ?

嫌な予感はあった。錦織圭が全米の一回戦で負けたのだ!

実は、直前の記者会見で、調子がいいと公言していたことが気になっていた。

だいたい怪我とかなんかで少し不安がどこかにある方が、うまくいくことの方が多いものだよね。

いいイメージがあると試合中にそれを追い求めがちになり、かえってうまくいかないことがある。

我々レベルでもよくあることだし、プロでさえ見かける展開だ。

更に、グランドスラムの初戦という非常に難しい状況でもあった。

どんな選手でも例外なく初戦はデリケートなものだし、更にグランドスラムともなればなおさらだ。

しかも、第4シードの選手の初戦にしてはタフな相手だったことも不安材料だった。

とはいえ、5セットマッチということもあり、負けることはないだろうと思っていたのも事実だった。

ところが蓋を開けてみれば、まさかの5セット負け。

あらためてテニスというスポーツの奥の深さを知らされることになった。

テニスに於ける自信とは、例えば試合中のたった一つのプレーで突然自信を失ったり、反対にどんどんと自信がよみがえってきたりするほどに揺れ動くような微妙なものでもある。

プロであってもどうやらそれは同じらしい。

明らかにこの試合の錦織選手は自信を失っていた。

いつもの自信に満ちた思い切ったスウィングが影をひそめていた。

マッチポイントがそれを象徴していた。空いたスペースの逆クロスのフォアンドがサイドを割ってしまう。

最初にボタンの掛け違いのような試合の入りから始まって、最後まで自分のリズムでプレーが出来なかった。

相手の異質なプレーとかみ合わなかったことが、相手選手の追う身の軽やかさから生まれる力の抜けた伸びやかなプレーへとつながり、方や錦織選手は反比例するように自信を失っていった。

世界で4番目の選手でもそうなるって、いったいテニスというスポーツはどういうものなのだろう?

とにかく言えることは、かくも恐ろしいスポーツだということだ。

だからこそ、その奥の深さに魅入られるようにして、巷のあらゆる年代の人たちを虜にしてしまうのかもしれないな。

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ウィンブルドン、もうこれ以上白くなれない!

寝る前にテレビで流れてるウィンブルドン見ながらスタディ

今年の〈2015〉ウィンブルドンのウェアはつまらなかった

去年はもっと色やデザインに変化があったのに……

フェデラー僕らはみんな白だ。白、白、真っ白だ。かなり厳しいと発言したのは去年の事。

そして、今年も「ここまでくるとちょっとやり過ぎだ。ルールがばかばかしいほどに厳格になった」と言う。

オシャレ感が際立つマテック・サンズ選手によれば、ナイキがデザインした白いブラジャーも、黄色いストライプが入っているため、ウィンブルドンには不適切と判断されたという。

ここまでくると、ばかばかしいというか、ちょっとリアルに気持ち悪い。

ひと昔前は規制にゆとりがあったが、年々じわじわと厳しくなっていく理由は何なのだろう?

もう、これ以上白くなれない!

各メーカーも、そこに関しては半ば諦めてる気配を感じる。

伝統命のウィンブルドン。

決めてる人たちの世代交代を待つしかないかな。

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錦織君、怪物の責任!

2015/6/21

ATP500の今大会、決勝を棄権しなければ、ウィンブルドンは第4シードになったらしい。

でも、今棄権しないと、肝心のウィンブルドンで勝てなくなってしまうリスクが高くなるという判断だ。

しかし、錦織君は今までに味わったことのない、大会に対する、観に来てるお客さんに対する責任を感じているんじゃないだろうか?

 

もちろん今までだってなかったわけじゃないだろうけど、

世界第5位、今大会第2シードの責任がある。

この大会を成功させることへの責任を、今までと違った重さで感じているだろうことは充分に想像できる。

今や、ATPを代表するトッププレーヤー

トップテンプレーヤーとは世界各国から集まるそれぞれの国の天才たちの中での、ピラミッドの頂点の、天才の中の天才の、怪物の中の怪物なのだろう。

天才は天才なりの、怪物は怪物なりのの責任を感じなくてはならないということか。

もっと言えば、それ相応の責任を感じることが許された、

世界有数の怪物の一人なのだろう。

 

がんばれ、錦織君!

 

2015/6/21

 

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今年の全仏オープンテニス、やっぱりナイキの勝ち!

2015/6/14

今年の全仏オープンテニスのナイキのシャラポアモデルは、やっぱりいい。

上が七分丈のTシャツで白地にスカイブルーの細かいボーダー

下が同じブルーの細かいプリーツのスコートで微妙にワンピース仕立てに見せて、実は動きやすいセパレート。
サンバイザーとシューズも同色。 おまけにウィルソンのラケットもブルー系でグリップテープまでブルー系。

スポーツウェアの上から下まで総べて同色でまとめるのはむしろ過激だ。

ただし、シャラポアモデルは際立ってエレガントかつ爽やか、軽やか、軽快。

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一方ナダルモデルは同じ全身ブルーで統一だが、エレガントというより爽やかな戦闘服って感じだ。

H&Mのベルディヒもポップで悪くないし、相変わらずラコステはオシャレだ。

ナイキに唯一対抗しえていたのが、アディダス
準決勝まで行ったツォンガとイバノビッチはナイキと対照的にオールブラック。いかにも強そうでそれでいてハイセンスな雰囲気を演出するカッコ良さは群を抜いていた。

しかし、ナイキのピンクとパープルの組み合わせの男女共通ウェアのレベルの高さ、更にキリオスのような突出した個性を際立たせるウェアもありで、トータルで今年もナイキの勝ち!

セレナもナイキだけど、いつも彼女のウェアはカッコ良かったり、可愛かったりなんだけど、どうしてもあの筋肉のボリュームでアンバランスになってしまう。毎回セレナはすこし痛い感が伴うのは定番となっている。ウェアそのものはレベル高いのに。

ところで日本のメーカーは…

まずヨネックス。なんといっても優勝したワウリンカだけど、彼は結構似合ってたと思うんだ。あれが似合うのはなかなかだよね。なんだか世界的に面白ウェアで話題になってるみたいだけど、あそこまで言われると少し悲しい。
同じウェアを着た西岡君は、小柄で19才で、可愛い系のウェアは似合うかと思ったのに意外な結果だった。なぜだろう?西岡君の大き目に着る着こなしに違和感はあったけど、ヨネックス、やっぱり今度もどこかに無理があるんだろうね。

アシックスは着てる人が少なくてあまり目立たないけど、モンフィスはいつも目立っていていわゆるファッショナブルって感じでカッコいい。但し、モンフィスは特別感半端ないのでモンフィスは似合うけど…となりかねない。アシックスはもっと普通っぽいプレーヤーとも契約した方がいいと思うんだけど。

そしてユニクロです。錦織君です。

カラーもデザインもどこか違和感を感じる。特に今回はデザイン的にバストから上が重たく感じてしまって、いいのだろうか?あれで…売れてるらしいが…今後に期待しようっと。

でも、ジョコビッチは今までタッキーニで何着てもあまり似合わなかったのが案外ユニクロで良かったと思っている。

相性がいい。特に今回のレッドクレーに合わせたカラーリングは良かったんじゃないかな。それとあのカラーにした理由がすごい。もしかしたら、相手のプレーヤーが自分とコートが溶け込んで見にくくなる瞬間ががあるかもしれない……とWOWOW解説の土橋さん情報なんだけど、ホントかな?

そして、今年のウィンブルドンも、もうすぐやってきます。トラディッショナルで白基調の制約の厳しい毎年の競い合い。特徴を出す余地のない中での知恵の絞り合い

毎回楽しみです。

 

2015/6/14

 

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ケイってやっぱりヤバイ奴!

2015/6/14

全仏オープン準々決勝、地元のツォンガにひどい強風の中、錦織君が負けた。

 

フランス国旗(French national flag)たぶん、自分で思ったより硬くなっていたのか?

そして、思ったよりツォンガのプレーが良かったのか?

さらに、思ったより自分の方が強風の影響を受けてしまったのか?

少しづつ思ったよりが重なってしまったように見えた。

 

リズムの狂ったプレーの影響はあまりに重く、2セットダウン。

その後、フルセットにもつれ込み、わずかな差で競り負けたのだが、

もう少しで勝つところだったわけで、つまりあんなことになっちゃったのに、

気持ちを立て直すことができてからは逆に勝てそうになるところまでカンバックした。

 

きっと、そんな錦織君のテニスの地力に対して、あらためてその凄さを強く再認識しただろう。

誰に認識されたのか?

それはもちろん相手のツォンガ選手であり、

錦織君のライバル達であり、

そして、その チームのスタッフ達 にだ。

ケイの持ってるポテンシャルはやっぱり凄い。

ケイってやっぱりヤバイ奴だった!

 

2015/6/14