受けのテニスをしてしまった
シードの重圧に沈んでしまった
全米オープンではとうとうグランドスラム初のシードとなった。
これで勝ち上がれる可能性が大きくなったと思ったら、一回戦敗け!86位の選手にやられた。
次戦が第一シードでジャパン女子オープン・テニスに参戦したが、一回戦負け。今回も100台の選手だった。この戦いは豪雨のために有明センターコートの屋根を閉じた中で行われた。練習では土井選手の打球音が一段と大きく会場に響く。いいカンジだ。しかし、全米と同様な消極的な戦いに終始してしまった。相手のリスクを負ったフラット気味のバックハンドに苦しめられたまま、最後まで攻められ続けて負けた。
そしてつい最近、東レの一回戦で大阪なおみ選手にストレートで負けた。
つまり、3大会連続の1回戦負けということになった。
それも言わば格下と言われる選手にだ。
格上には相当に強い。格下にだって弱いと言うわけではない。
しかし今回は壁にぶつかっていると言える。
とは言え、今回の壁は前回の壁よりなんとかなるような気がしている。
前回はきつかった。去年の暮れのベンチッチ戦で、ベンチッチのサービスで確か2セット目の5-1の0-40だったっけ。あと1本とれば勝ち。しかもベンチッチは完全に自分を見失い泣きながらのプレーだった。でもそこから負けた。
次もきつかった。直後の全豪の1回戦で、この大会で優勝したケルバーにマッチポイントを握りながら負けた。立て続けだったし、負けた内容が悪すぎて、立ち直ることは難しいと思った。失った自信の大きさは十分すぎる程に想像できた。
ところが立ち直った。驚くべき精神力。だから今回だって、ここからまたきっと強くなる、と信じたい。
格上とは誰だってやりやすいもの。思い切りぶつかれるからだ。テニスは向かっていく時は強いものだ。反面テニスは受けにまわると途端に弱くなてしまう。そんな時に番狂わせが起きがちだ。
土居選手が今回の壁を打ち破った時は、下位の選手に負けにくい選手になっているはずで、必然的に成績も安定していくことだろうと思われる。
そうなれば、いつかトップテンも決して夢なんかではないと信じている。
大坂なおみ選手は誰もがトップテン選手になれると言うが、土居選手はそこまでは言われない。
しかし、秘めたポテンシャルは凄いものがあると信じている。
ガンバレ、美咲ちゃん!
大坂なおみ選手とどっちが先にトップテンに入るか競争だ!