今年の新語・流行語大賞は「神ってる」だってさ!
ぼくのとは違うなー!
そもそも「神懸かってる」っていう言い方が嫌いだ。
なぜなんだろう、とても嫌いだ。
たぶんだけど、神懸かってるというコトバのチョイスの発想そのものに気持ち悪さを感じているからなのかもしれない。
有り得ないことが起こった時に、信じられないことは神の領域だという軽い発想なのだろうけど、その軽さと神という重量級のコトバのコラボレーションみたいな感じが気に入ってるのかもしれないね。おまけに「神ってる」というみんなのお気に入りの動詞化にしてるところが更に受けたんだろうなー。正直言って、その何もかもが気に入らない。気に入らない理由を分析すればいろいろ出てくるんだろうけど、それより気持ち悪さの方が勝ってるって感じだ。
今回の候補の中で一番気に入ったのが「保育園落ちた日本死ね」だ。
「一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」と育児中の母親と見られる人物が訴えた。そして「保育園落ちた日本死ね」だもんね。サイコーだ!スカッとする!この小気味良さはたまらないものがある。日本死ね、と言い切るところに怒りの大きさを感じるし、また死ねと言い切れるところが普段我々が言いたくても言えない様々な忍耐の苦渋を吹き飛ばしてくれる爽快さを感じる。しかも言ってる相手が事もあろうに「日本」国家だもんね。そしてその理由が「保育園落ちた」という切実な内容。その直後に説明なしに「日本死ね」とくるところも絶妙だ。文句無しにキモチいい。
結局、僕の感想は一番気持ち悪い流行語大賞は「神ってる」。
そして一番気持ちいい大賞は「保育園落ちた日本死ね」となりました。