児童文学のテイストに思わずホロリ。
世界は、人間は、悪だけじゃないよ。
善意を信じることが未来を切り開く。
世界的ベストセラーの映画化。
非常に映画的魅力に溢れた作品で、監督の映像感覚が秀逸だ。
随所にちりばめられる映像美と少年の心象風景を、彼の何気ない仕草に映し出す演出がにくい。
とは言え、この映画が成功した一番の要因は、子役のベン・ティバーを見出したことではないだろうか?
それほどに彼は素晴らしかった。瞳の中に、哀しみ、絶望、恐怖、そして大人びた達観と幼く無垢で純粋な魂を映し出す。
あの「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルを発掘した子役専門のキャスティング・ディレクターが発見したらしい。
子役専門のキャスティング・ディレクターなんて存在するんだね。。
MY評価 : ☆☆☆☆
2003/2005公開 アメリカ 93min 原題/ I Am David 監督・脚本/ポール・フェイグ、原作/アン・ホルム 撮影/ロマン・オーシン 、音楽/スチュワート・コープランド キャスト/ベン・ティバー、ジム・カヴィーゼル、ジョーン・プロウライト モナコ映画祭<最優秀女優賞、最優秀新人賞> サンディエゴ映画祭<最優秀作品賞、最も有望な俳優賞> カンザスシティ映画祭<最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀俳優賞、最優秀女優賞> オースティン映画祭<観客賞>