音声切替無しの放送には消音するのみ!
「ワイドにナイスサーブ!」
「リターンが深い!」
「前に出たー!」
「ナイス、スマッシュー!」
ホントに止めてほしい。ポイント間の解説 !!
ラジオの野球中継か!!!
信じられない…、これが国営放送のベテランスポーツアナウンサーなのだから!
しかも、テニスは専門分野だ!
どうやら本人は得意の放送らしい。本人に聞いた訳じゃないけど、肝心な時に必ず出てくる。
でも、ここまでひどい勘違いアナウンサーは、国営放送のこの人だけだけどね。
スポーツ中継にも色々あるかとは思うけれど、ことテニスに限ってはしゃべり過ぎないことはとても重要なキーワードだ。
むしろテニス中継に於ける「沈黙」は時には素晴らしい時間の共有となる。
ポイント間に話すアナウンサーは論外としても、知っていること、今感じたことの全てを話したくて、我慢できずに話そうとしてしまう松岡修造さんや鈴木貴男さんの解説も、実はやり過ぎだ。必要な情報として視聴者に知らせてあげたいという気持ちはとても良くわかるけど。
黙っている事はとても難しいことなのである。
以前、アメリカのテニス中継を観たが、日本のそれと比べたらほとんど喋らないに等しく、それはとても快適なテニス中継だった。こんなテニス中継もあるんだと感心してしまった。テニス中継とはかくあるべきということがよくわかっているという事なのかもしれない。
日本のスポーツ中継は、総じてやり過ぎが多いようである。日本独特のサービス精神なの?電車の案内放送なんか一日中、必要以上に「サービス」し続けている。
「おもてなし」というけれど何が必要で何が不要なのかを知ることは、とても大切だ。そして同時にそれは、簡単なことではないということも知ってほしい。特にあの放送を許しているNHKは!