近年これほど触発された映画もない!
監督は若干36歳だって!
自由で豊かな視線は、まるで成熟し老成した大人とラジカルな青年のコラボレーションのようだ。
人生にはあらゆることが起こり得る。
しかし、運命は皮肉な必然となって我々の前に立ちはだかる。
そう!まるで必然かのように…
本当の事って、こんなもんだろ、と言うように。
悲劇も喜劇も、常識と非常識も、全ての概念が同一の世界に同等に並ぶ。
それが、本当の我々の世界だ、と言うように。
したたかで気の利いた伏線に彩られた予測不能の物語に、僕はひきずり回される。
そして、衝撃のラストに、震撼する。
この映画を観た後では、 もう! あらゆる事が違って見えてしまう‥‥。
MY評価:☆☆☆☆ 2014製作/2016公開 スペイン/フランス 127min 原題/Magical Girl 監督/脚本 カルロス・ベルムト キャスト/バルバラ・レニー、ルシア・ボシャン、ホセ・サクリスタン、ルイス・ベルメホ 2014年サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ/監督賞受賞