2016/3/19
若い時期ほど、暗い人に魅力を感じたものだ。
屈折してる人。生き方がこじれてる人。
世の中の光に複雑に反射している人は魅力的に見えたりする。
若いときは、何の苦労も屈折もなく育った人にはあまり魅力を見いだせなかった。
年を重ねた今は、苦労も屈折もなく、すくすくとまっとうに育った明るい人間の良さが、よくわかる。
そのことの大切さ、貴重さが、よくわかる。
好きでこじれたわけじゃないだろうし、好きで屈折したわけじゃないだろうけど、生き方がこじれてる人は可哀そうだけど、めんどくさい。
しかし、当の本人はうんざりだろうが、傍から見るといろいろと屈折したりして影がある人の方が魅力的に見えたりするからやっかいだ。
本当には孤独じゃない人が一人でいるのが好きだと言うのに似て、暗くて陰のある人が好きだという人は、だいたい自分は屈折からほど遠い人生を送っていることが多い。本当にこじれてる人は自分と同じような人はうんざりだ。
しかし歳をとるにつれ、人は放って置いても様々な様相を持つようになり、世の中の光に複雑怪奇に反射して、様々な出来事が起こるのだろう。
そここそが、人生の面白味なのかもしれない。
2016/3/19