2015/6/29
世界のソニー、失われた10年だって!
平井社長「価格とスペックの軸で競争をしようとし過ぎた」
正直言って、意外だった。
うまくいかないのは、ソニーのポテンシャルの低下だとずっと思っていたからだ。
ところが、まさかの「経営方針の間違え」がその理由だった。
かなり以前から国内外のいろんな人たちから、本来のソニーらしい、生活を一変させるような画期的な商品づくりに向かっていかなきゃだめだ、と言われてましたよね。
それなのにそれなのに、「価格とスペックの軸」という会社経営の無難で正しい基本路線を行くというソニーが決してやってはいけない経営を選択し続けた結果、巨額の赤字とリストラの嵐にあいなりました、と言うことでしょうか。
ステイクホルダーのみなさん、ご苦労さんでした。お疲れ様でした。
社是、変更していた?世界のソニー
会社経営って、絶えず成長を求められる宿命のさなかに不断の変革も同時に求められる。
簡単にウォークマンがつくれないないのはよくわかるが、まさかの社風、いや社是の変更?
「価格とスペック」の世界に踏み込んだその瞬間から、社員や株主のみなさんが信じていたと思われるソニーの起業精神が機能不全に陥り、よって会社の内部留保を切り売りしていくことになっていったのだろう。
10年間、間違え続けてしまったということか?
しかも、気づかずにだ。
経営の罠なんだろうな。
商品の売れない理由は、価格とスペックの問題だという分析だった。
価格とスペックの兼ね合いを改善すれば経営は良くなるという考えが正しくみえるところが厄介なのだ。
世界中の優れた頭脳が集まって、間違えるんだからね。
一言で言うと、正しいと思ってやってきたが結果が出ずに10年たってしまったが、それは間違いだった、となるのだろう。
子育てと似ている会社経営
正しいと思ったことが必ずしも良い結果にならないところは子育てとも似ている。
後悔先に立たずだ。
案外、まわりから見れば丸わかりなのに自分だけがわかってないなんてことは、よくある話だ。
この話の教訓は「ソニーを見て、我が振り直そう」だね。
2015/6/29