もし、犯罪を無作為に偶然だけで行うことができたなら…
いくら犯罪を繰り返えそうとも、その犯人に、誰一人、たどり着くことはできない…
それこそ、偶然でもないかぎり…究極の完全犯罪となりうる。
犯人は、計画性を排除し、必然性の糸を全て裁ち切ることを意識しているのだろうか?
つまり、無作為の作為。
それとも、ただの気まぐれ、行きずり、なのだろうか?
瞬きする間の如く…完全犯罪が音もなく姿も見せず、通り過ぎていく。
「セブン」に続いてまたもやデヴィット・フィンチャーがやってくれた。
未解決事件の実録版映画。
全く救いを用意しない映画。
人間の絶望に取付かれているとしか思えない。
その精神は、いったいどんな闇に取付かれてるというのだろうか?
恐ろし過ぎて、知りたくもないが…
MY評価 : ☆☆☆★★★
2007年公開 アメリカ 158min
原題/Zodiac(十二宮図/ギリシャ神話の星座から)
監督/デヴィット・フィンチャー
キャスト/ジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr