監督デビッド・クローネンバーグ、今度も深い闇を連れて来たね!
テーマはやたら重いが、見始めたら一気に持っていかれる。
アクションでもなく、サスペンスやスリラーでもないのに、
とてもスリリングな展開に息つくひまもなく、気が付いたら終わっていた。
年齢に関係なく、抱える闇の深さが人の心を浸食し、最後には壊してしまう。
何か抗う手立ては無かったのだろうか?と思うが、いともたやすく壊れていく。
まるで、儚くもろいガラスの人形のように、持ち方を誤まると、簡単に落として粉々に砕け散ってしまうのか。
ジュリアン・ムーアは何を演らせても達者な女優だと知ってはいたが、今回の演技にはあらためて彼女のポテンシャルの奥の深さを見た思いだ。
MY評価 : ☆☆☆☆
2014年公開 カナダ/米/独/仏合作 109min 原題 Maps to the Stars
監督/デビッド・クローネンバーグ
脚本/ブルース・ワグナー 撮影/ピーター・サシツキー
キャスト/ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック
第67回カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞