何故、こんなにも、この映画が好きなのだろう?
今まで何度も観た映画なのに、ネットの無料動画で発見して、久しぶりなので思わず連続で2度も観てしまった!
アシュレイ・ジャッドがあまりにも魅力的だからだろうか?
ユアン・マクレガーが初々しく、懐かしいジュヌビエーブ・ビジョルドが感銘的な演技を見せるからか?
的確で魅惑的なカメラワーク、アングル、編集、感情をかきたてる効果音、そしてもの悲しい主旋律のアンサンブル。
物語は極めてインモラルだが、その世界に意味を持たせるとか肯定するような気配はない。
それはこの物語を効果的に描く背景なのであって、決してそれ以上ではないからだろう。
魂に傷を負ってしまった男と女の運命定な出会いを、ひりひりするようなスリルとサスペンスの中で描かれるのは、やるせなく切ない愛の物語の顛末である。
つまり、極上のサスペンスの構図のなかにに潜んでいたのは、じつは魂の再生物語だった。
おまけに極め付きのラブストーリーなのだから、たまらない!
陶酔こそ映画だ!と思わせてくれる希少な映画である。
MY評価:☆☆☆☆ 1999年製作・2000年公開 アメリカ 107min 原題/Eye of the Beholde 監督・脚本/ステファン・エリオット 原作/マルク・ベール 撮影/ギイ・デュフォー 音楽/マリウス・デ・ブリーズ キャスト アシュレイ・ジャッド、ユアン・マクレガー、ジュヌビエーブ・ビジョルド