「特捜部Q 檻の中の女」芳醇な香り豊かなワインのようだ。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の脚本とカメラ、どうりで同じテイスト。
何処をとっても一級品の出来栄えだが、それにしてもと思ってしまう。
どうしてデンマーク映画はこうも素晴らしい作品が次々生まれてくるのか?
正直に言って、日本映画のこの種の映画とのレベルの差が、あまりに大きいことに愕然としてしまう。
決定的な違いは、語り口のリアリティーのレベルの差なのだろうか?
それを形成するあらゆる要素の総合力の差は、歴然たるものがあると言わざるを得ない。
映画製作の環境の違いなのか?
予算も手間も時間も素材も、すべてが違い過ぎるということなのか‥‥
デンマーク製を最高級ワインとすると、ハリウッド製は飲み口のいい程良いワイン、日本製は低廉なテーブルワインといったところになってしまうことが悲しい。
いつか、こんな日本映画が観たい。
MY評価 : ☆☆☆☆
2015年公開 デンマーク 97min 原題/Kvinden i buret
監督/ミケル・ノルガード 、原作/ユッシ・エーズラ・オールスン、 脚本/ニコライ・アーセル、撮影/エリック・クレス
キャスト/カール・マーク、アサド