東京砂漠のオアシス「深夜食堂」
本気で常連になりたい居酒屋「深夜食堂」
テレビ番組を映画化する場合、良きにつけ悪しきにつけ気合が入ってる感じが伝わってくることが通例だが、この映画はいい感じで力が抜けているところが心地よい。
ひと時の休息を得る市井の人々の溜まり場がここにある。
ここはオアシス。
しかし同時に或る意味、吹き溜まりだ。
都会の強風や荒波に揉まれさらされながら、傷つき、絶望し、途方に暮れたり、
もうほんとに疲れてしまった人たちが、ようやくたどり着く場所。
ふと見ると、そこに「めし」とあるだけの暖簾を見つけた時、
吸い込まれるように、ここに来ることが決まっていたかのように、ふらりと入ってしまう。
ここは「深夜食堂」
ほのぼのと幸せな時間が流れる。
誰だって、ここの常連になりたいと思うに違いない。
MY評価:☆☆☆★★★ 2015年公開 東映 119min 原作/安倍夜郎、監督・脚本/松岡錠司 キャスト/ 小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、田中裕子