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映画「ネスト」何とも言えないヤバイ映画!


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ホラーでサイコなサスペンス!

愛に飢えた狂気の女

父親による身的&心的外傷後ストレス障害から広所恐怖症になり家を出られなくなった女は、まるで映画「ミザリー」のキャシー・ベイツのようで、おぞましく恐ろしい。

なんと言っても、こともあろうか男を捕獲してしまうし、更には腐りかけてる男の足をベッドに縫い付けてしまったり、大した衝撃だ。

さらに、それも序の口と言うばかりにそんなスプラッターシーンをたたみ掛けてくるのだからたまらない。

とは言え、寸前でグロくならずに済むところがこの映画の優れているところ。

ここまでくると、好みに寄るところが大きいとは思うが、この映画は笑っっちゃうほどに楽しくホラーでサイコなサスペンスぶりで、なかなどうして見事なものなのだ。

ミザリーの二番煎じな部分はこの際どうでもよくなってくる。

MY評価:☆☆☆★★
2014年公開   スペイン/仏合作   92min   原題/Musaranas
スタッフ  監督/フアン・フェルナンド・アンドレス 、エステバン・ロエル
キャスト  マカレナ・ゴメス、ナディア・デ・サンティアゴ、ルイス・トサル

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映画「縫い裁つ人」映画というよりコミックなら良かったのに

映画というよりコミックなら良かったのに

と思ったら原作は池辺葵のコミック『繕い裁つ人』だった。

そのことを知って、納得した。

映画が多用する思い入れたっぷりな演出とカメラワークは、コミックの自由な世界では実に効果的な手法となるが、映画では現実が足かせとなって中途半端になってしまい、作為が際立つ結果になった。

良いシーンもいくつかあるが、全てが点となって散漫で物語性が弱い。

優れたイメージは瑞々しく表現されることもあるが、シーンの全体は感情に流れ過ぎた演出により、結局独りよがりの印象だ。

ところどころに心を動かされるシーンがあるだけに残念だった。

MY評価:☆☆☆★

2015公開   104min   配給/ギャガ
スタッフ  監督/三島有紀子、脚本/林民夫、原作/池辺葵『繕い裁つ人』
      衣装デザイン:伊藤佐智子
キャスト   中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華
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映画「フェイス・オブ・ラブ」 残酷な幸せでもいい!

もし、最愛の人を亡くし、ある時その人に瓜二つの人に出会ったなら、あなたならどうする?

思いがけない幸運を神に感謝するのだろうか?


その時ばかりは信じた事の無い神を信じてしまうかもしれない。

けれどその幸運とはうらはらに、残酷な現実を思い出させることとなる。

もしかしたら、現実のその人を愛することは、死んでしまったあの人を愛することなのか、と…

愛する人の死を乗り越えることは、自分でも思いがけない程困難なことだ

自分でもどの位のダメージを受けているのか、わからないからだ。

涙はいつ流れるのか?

忘れたころにやってきたりする。

哀しみは、5年後、10年後、20年後に不意にやってくるのかもしれないのだ。

哀しみは封印することが出来るもの

封印することで、今を乗り越えていくことが出来る。

いや、封印することでしか現実を乗り越えることができないのだろう。

自分が壊れてしまわないように、無意識に封印してしまうのだ。

封印された哀しみは、決して癒されることはない。

何も解決していない哀しみは、行き場の無いまま、ある日突然リアルにやって来たりする。

哀しみは忘れたころにやって来るのだ。

でも、映画はラストで我々を救ってくれる。

はっと息を飲み、呆然とし、そして深く納得し、涙は知らずに流れる。

映画は、しばし現実を忘れさせ、流れる涙は、現実の哀しみを癒すのか。

ところで、この手の繊細な主題の作品は理解されない傾向にあるようだ。一般の批評を見ると殆どが的外れで悲惨な評価となっている。アメリカ本国でも全く評価されなかったようだ。確かに作品の表現における完成度は高いとは言えないが、むしろ問題は共感される仕掛けにある。

共感のハードル、意外に高かった。

つまりは、瓜二つの設定なんてあり得ない、と思われてしまうこと。

映画づくりは難しい!

スタッフ、キャストに同情するし、特に、アネット・ベニングの的確な表現と女優として老いをさらけ出す演技は見ごたえがあっただけに、この冷遇は残念なことだった。

MY評価:☆☆☆☆ (思い入れがあるので★ひとつおまけ)
2013/2015公開   アメリカ   93min   原題/The Face of Love(愛の肖像)
スタッフ 監督・脚本/アリー・ポジン
キャスト アネット・ベニング、エド・ハリス、ロビン・ウィリアムズ
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映画「リトル・ミス・サンシャイン」淀川長治さんに観てほしかった!

なんと豊穣な映画だろうか!

人間の良心を信じた傑作

久しぶりに、また「リトル・ミス・サンシャイン」を観た。

そして、初めて観るように、また感動してしまった。

観終わってから、淀川さんを思い出した。なぜなら、アラン・アーキンがこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞したからだ。1968年の「愛すれど心さびしく」で主演演男優賞にノミネートされてから38年ぶりにノミネートされ今回は助演で受賞した。

当時15才だった僕は映画評論家の淀川長治さんの「映画友の会」に参加していたが、その時「愛すれど心さびしく」のアラン・アーキンを絶賛していた事をよく覚えている。もし、淀川さんが生きていてこの作品を観たら、どれほど喜んだろうか。淀川さんは温厚なテレビの印象と違って、実際は辛辣な人という印象が強かったが、「アメリカの良心」を深く愛していて、そういう作品は点が良かった。「真昼の決闘」「スミス氏都へ行く」「アパートの鍵貸します」「夜の大捜査線」そして「ライムライト」等々…。

ラストは誰もが、心の震えを抑えることができないだろう。

淀川さんはよく言っていた。感動の涙はその人の顔と心を美しくするのだと。

だから、みなさんに是非お勧めします。

いい顔になれる映画だよって。

 

MY評価:☆☆☆☆
2006年公開   アメリカ   100min   原題/Little Miss Sunshine
スタッフ 監督/ジョナサン・デイトン、 ヴァレリー・ファリス
     脚本/マイケル・アーント
キャスト グレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ
     アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン
アカデミー賞 第79回(2006年) 最優秀助演男優賞(アラン・アーキン)、 脚本賞受賞
LA批評家協会賞 第32回(2006年) ニュー・ジェネレーション賞 
その他多数映画祭ノミネート&受賞
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映画「フォックスキャッチャー」人を動かす負のチカラ!

人に何かをさせるチカラとは?

人を突き動かすチカラとは

人生のエンジンの動力とは

何がそうさせるのか

コンプレックスとか

評価してほしいとか

誰かに認めてもらいたいとか

それも、特定のあの人にとか

人の心はとても脆く

いともたやすく壊れていく

そんな心がエネルギーとなって

人を動かすチカラとなり

人に何かをさせる

悲しい心は 悲しい何かを生み

哀しい心も 哀しい何かを生む

負のチカラはとても大きく

人に何かをさせてしまう

とでも言うのだろうか?

MY評価:☆☆☆★★★
2014年公開   アメリカ   135min   原題/Foxcatcher
スタッフ 製作・監督/ベネット・ミラー、脚本/E・マックス・フライ
キャスト スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ
第67回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞/ベネット・ミラー
第87回アカデミー賞ノミネート  主演男優賞 /スティーヴ・カレル
                 助演男優賞 /マーク・ラファロ
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映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」美味しいだけで人生じゅうぶん!

料理という魔法

食べるって美しい

だから 料理をすることは 美しいのか

食べるということは

魂とか 命とか

何やら神聖な心持さえしてくる

生き物はみんな何かを食べるのに

あたりまえのことなのに あたりまえだからなのか

食べることに 正面から 自然体で向き合う人は

どこか綺麗だ

 

料理は魔法に似ている。

なんといっても、美味しいものは幸せを運んでくるのだから。

それだけで人生じゅうぶんな気がしてくるから不思議だ。

 

MY評価:☆☆☆★★★
2014年公開   アメリカ   122min   
原題/The Hundred-Foot Journey(100フィートの旅)
製作/スティーブン・スピルバーグ
監督/ラッセ・ハルストレム、脚本/スティーヴン・ナイト
原作/リチャード・C・モライス『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
キャスト/ヘレン・ミレン、 オム・プリ、マニシュ・ダヤル、シャルロット・ルボン
2015 ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート
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映画「あと1センチの恋」だから映画はやめられない!

人生のチョイス

人生の進め方

人生はままならない

いつも何かをチョイスする。

あの時、こうしてれば

あの時期、ああしてれば

いつも何かを選び、どれかの道を決めて行く。

自分で選ぼうが、他人に決められようが、しょせん自分の結果に違いない。

だったら、思うがままに自分の道を行きたいものだが…

それが人生ままならない。

でも、やっぱり間違えても、失敗しても、自分の人生自分で決めたい。

自分でデザインし、色も決めたいし、自分で塗りたい。

自分のキャンパスだから。

だから映画はやめられない!

「あと1センチの恋」甘すぎて、胃もたれしそーって思ったら、

なんと一気に引き込まれ、語り口の良さに気分も上がる!

場面のポイント毎に流れるベタな選曲が、むしろ嬉しくなる。

リリー・コリンズの新鮮でキュートな魅力がドラマの主力エンジンとして全開。

観終わった後、だから映画はやめられない!って思う映画はサイコーだ。

親しい人に勧めたくなる映画。

MY評価:☆☆☆★★★
2014年公開   英/独合作   104min   原題/Love, Rosie
監督/クリスチャン・ディッター 、脚本/ジュリエット・トウィディ
原作/セシリア・アハーン『愛は虹の向こうに』
キャスト/リリー・コリンズ、サム・クラフリン、クリスチャン・クック
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映画「ビッグ・アイズ」何もかも知っているかのような…眼

本物と偽物の境目とは

何が本物で、何が偽物なの?

声の大きい方が本物

小さい方は偽物

本物になった偽物は声が大きいので

幅を利かせている

だから、いろんなものを浸食していく

たまには、人の人生も浸食する

大きな声と大きな顔で、心まで浸食する

いつのまにか、どっちがどっちなのかわからなくなる

ビッグ・アイズは何処を見つめているのだろうか。

作者の心の中なのか、観る者の心の中なのか。

不均衡に大きな眼は、人の心をざわめかせる。

もの言わぬビッグ・アイズは、あらゆる事を語っているかのようだ。

まるで僕たちのことの何もかも、知っているかのように…

この映画はまるだそんな風だ

MY評価:☆☆☆★★
2014/2015年公開   アメリカ   106min   原題/Big Eyes
製作・監督/ティム・バートン
キャスト/エイミー・アダムス、クリストフ・ワルツ
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映画「サンバ」ただ生きることさえむずかしい

生きることがとてもむずかしい

ただ生きるだけなのに

でも人は、ただ単に生きることは出来ない。

人は人らしく生きることが必要だ。

目的とか、生き甲斐とか、人生を楽しむ何かが必要だ。

ところが、いろんなものが邪魔をする。

社会が遮る。

時には自分でさえもが邪魔をする。

フランスの移民や難民の話しだ。

テーマは重く難題だが「最強のふたり」のタッグ。

やっぱり軽やかなテイストが良く似合う。

MY評価:☆☆☆☆
2014/2015年公開   フランス   119min   原題/Samba
監督・脚本/エリック・トレダノ 、オリビエ・ナカシュ
キャスト/オマール・シー 、シャルロット・ゲンズブール 、タハール・ラヒム
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映画「アメリカン・スナイパー」戦争に意味なんかない!

戦争の中身って?

正義も、悪も善も、憎しみも絶望も、そして希望も、すべてが戦争の中身だ

主人公に感情移入できるし、主役のブラッドリー・クーパーの演技は最高で、

マッチョというよりデブった印象の身体の造形もとてもリアリティーがあったし、またひとつ、クリント・イーストウッドが人の心の闇を描くことに成功した。

反戦なのか?好戦なのか?とてもわかりずらい映画だけど、そここそがこの映画の存在価値で、真骨頂なのだろう。

何をどう考えたらいいのか分からなくなるほどだ。

だが、戦争に意味を持たせたその時から、戦争は欺瞞の塊となる、ということだけは確かだ。

正義も何もかもが……

戦争は、生き残った人間も、後からゆっくり破壊する。

そして、銃社会を支える精神は、深く複雑に、人体の毛細血管のように広大に隅々まで張り巡らされていく。

MY評価:☆☆☆☆
2014/2015年公開   アメリカ   132min   原題/American Sniper
製作・監督/クリント・イーストウッド
脚本/ジェイソン・ホール、編集/ゲイリー・D・ローチ
原作/クリス・カイル『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』
キャスト/ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー
2014年アカデミー賞ノミネート/作品、主演男優、脚色、編集、録音、音響編集
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映画「娚の一生」恋なのでしかたありません

娚の一生 恋の道

おとこ も おんなも

恋愛 れんあい レンアイ

誰しも いい年して恋に振り回されたい

誰しも こんな恋愛してみたい

恋なのでしかたありません って言ってみたい

やってはいけないことを

人としていけないことを

してみたい

でも、恋ですから、しかたありません。

仕方のないことだから、どうにもなりません。

誰に何を言われても…

と一度は言ってみたいと思わせてくれる。

そんな映画。

MY評価:☆☆☆★★
2015年公開   120min
監督/廣木隆一、脚本/斉藤ひろし、原作/西炯子
キャスト/榮倉奈々、豊川悦司、安藤サクラ
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映画「味園ユニバース」明日の何かを掴みたい!

しょうもない日々

しょうもないことが、しょうもなくなる日まで…

何をしたらいいのだろうか…

どうしたら、しょうもなくなるのだろう。

あの頃は、いったい何をしていたのだろう。

誰にも、そんな頃があるものだし、人に言えない事もあるものだ。

秘密のひとつやふたつ、あるものだ。

あの頃のようには戻れないものだし、戻りたくもない。

秘密なんて、しょうもないものだ。

それより明日の何かを掴みたい、と思わせてくれる映画。

MY評価:☆☆☆★★
2015年公開   103min
監督/山下敦弘、脚本/菅野友恵、音楽/池永正二
キャスト/渋谷すばる、二階堂ふみ、鈴木紗理奈
第19回ファンタジア国際映画祭(2015年)/最優秀主演男優賞(渋谷すばる)
最優秀脚本賞(菅野友恵)
第10回KINOTAYO現代日本映画祭(2015年)
ソレイユ・ドール 観客賞(金の太陽賞 グランプリ)
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映画「天才スピヴェット」普通じゃない子の見る世界

普通じゃない子の見る世界はどんなだろう?

普通じゃない子は大人が困る?

権威も常識も通用しない?

世の中が違って見える?

美しいものも、醜いものも、全てがそのままの嘘偽りのない世界が見えてくる。

メッキはいつか剥がれるものだし、

本当はホントウのものしか通用しないはず。

天才スピヴェットを通して世の中を見回すと、

偽善は暴露され、自ずと自然に真実が見えてくる。

この映画を観ると、スピヴェットと共に贅沢な航海をすることができるのだ。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2013/2014公開   仏/カナダ   105min
原題/L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet(T.Sスピヴェットの贅沢な航海)
製作・監督・脚本/ジャン=ピエール・ジュネ
キャスト/カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス
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映画「100歳の華麗なる冒険」あぁ!人生の達人よ!

人生の達人がいるとしたら、きっと台風の目のような人だ

見方が変わると、物事が全く違って見えてくることがある。

自分の周りに起っていることも、違った様相を見せる。

起きてる事は同じなのに…何故か違ったものになることがあるのだ。

物事の中心は台風の目のように、まるで無風地帯。

周りだけが、目まぐるしくグルグル動いている。

僕達の人生だって、もしかしたらそんなことがあるのかもしれない。

案外知らないのは自分だけ。

人生の達人がいるとしたら、きっと台風の目のような人だ。

周りがどんなに大騒ぎをしていても、

自分だけは無風地帯。

計算もなく、飄々とマイペースで歩いていく人。

もし、そんな人がいるとしたら、人生の達人に違いない。

MY評価  ☆☆☆★★★
2013年/2014年公開   スウェーデン   115min
原題/Hundraaringen som klev ut genom fonstret och forsvann
監督フェリックス・ハーングレン /原作ヨナス・ヨナソン
脚本フェリックス・ハーングレンハンス・インゲマンソン/撮影ギョーラン・ハルベリ
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映画「アイ・アム・デビッド」信じる善意が未来を開く!


児童文学のテイストに思わずホロリ。

世界は、人間は、悪だけじゃないよ。

善意を信じることが未来を切り開く。

世界的ベストセラーの映画化。

非常に映画的魅力に溢れた作品で、監督の映像感覚が秀逸だ。

随所にちりばめられる映像美と少年の心象風景を、彼の何気ない仕草に映し出す演出がにくい。

とは言え、この映画が成功した一番の要因は、子役のベン・ティバーを見出したことではないだろうか?

それほどに彼は素晴らしかった。瞳の中に、哀しみ、絶望、恐怖、そして大人びた達観と幼く無垢で純粋な魂を映し出す。

あの「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルを発掘した子役専門のキャスティング・ディレクターが発見したらしい。

子役専門のキャスティング・ディレクターなんて存在するんだね。。

MY評価 : ☆☆☆☆
2003/2005公開   アメリカ   93min   原題/ I Am David

 監督・脚本/ポール・フェイグ、原作/アン・ホルム

 撮影/ロマン・オーシン 、音楽/スチュワート・コープランド

 キャスト/ベン・ティバー、ジム・カヴィーゼル、ジョーン・プロウライト

 モナコ映画祭<最優秀女優賞、最優秀新人賞>
 サンディエゴ映画祭<最優秀作品賞、最も有望な俳優賞>
 カンザスシティ映画祭<最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀俳優賞、最優秀女優賞>
 オースティン映画祭<観客賞>
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映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」平凡を非凡にするには…

 

平凡な人生を非凡な人生にする方法?

非凡て、何?

平凡て?

もし、毎日の平凡な日々を、本当に愛おしく過ごすことが出来れば、

それが、非凡な日々となる。

平凡な時間も、非凡な時間の輝きを帯びていく。

もし、大切な人たちを、本当に大切にすることができれば、

愛おしい人生となるだろう。

人生で、本当に大切なことは、ほんの僅かだ。

その数少ない大切なことに気づく人も、また数少ないのかもしれない。

そんなことをつらつらと思ってしまう映画だった。

MY評価 : ☆☆☆☆
2014年日本公開    124min  英/米合作   
原題  ABOUT TIME(良い頃合い)
監督・脚本/リチャード・カーティス、音楽/ニック・レアード=クロウズ 、
撮影/ジョン・グレセリアン
キャスト/ドナルド・グリーン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ
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映画「デビルズ・ノット」は悪魔の結び目

アメリカ史上最悪の冤罪事件をもとにつくられた、サスペンス・ミステリー

この事件の比類なき衝撃性は、三人の幼い子供に対する猟奇的な手口の殺人であることもさることながら、余りにもずさん且つ保守的で偏見に満ちた捜査と裁判により判決が決定されてしまったという事実にある。

1993年に起きた事件は、第一級殺人の罪で三人の少年が収監され、18年後の2011年に獄中の3人が有罪を認める代わりに釈放されるという異例の司法取引が行われたという。

まるで、誰もが冤罪とわかっていたかのように。

悪魔の渦

渦の濁流に乗った木の葉は

中心に向かって運ばれて行くしかない

中心にたどり着いたら

その渦の中に飲み込まれていくだけ

巻き込まれたら最後

飲み込まれるだけ

悪魔は人が作り出し

悪魔の結び目も人が結ぶ

デビルズ・ノットとは悪魔の結び目

いつか結び目が解ける日が来るとしたら

それを解くのは

悪魔でも神でもなく

人の力で解くしかないのだ

MY評価:☆☆☆★★
2014年公開   アメリカ   114min   原題/Devil's Knot(悪魔の結び目)
監督/アトム・エゴヤン 、脚本/ポール・ハリス・ボードマン 
原作/マーラ・レヴァリット 、音楽/マイケル・ダナ、撮影/ポール・サロッシー
キャスト/コリン・ファース、リース・ウィザースプーン、ミレイユ・イーノス
デイン・デハーン
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映画「ジェサベル」恐怖の置いてきぼり!

 

そうなるの?!

意外なサスペンス

ちょっと怖い謎解きが、いい感じでそそられる前半の出来は悪くない。

ポスターがいい。

後半に期待が膨らむ。

ところが話は妙な方向にどんどん逸れて行き、とうとうラストは意外感たっぷりに終わってしまう。

えーっ、てなカンジ。

「そうなるの!」と思わず声が出てしまった。

話しは一応それなりに収まると言ってもいいが、それでも置いてきぼりにされた気がしてしまう。

恐怖の置いてきぼりだな!

そんな中途半端な気持ちを味わいたい人におススメです。

 

MY評価 : ☆☆☆
2014年公開   アメリカ   90min   原題/JESSABELLE
監督/ケヴィン・グルタート
キャスト/セーラ・スヌーク、マーク・ウェバー

 

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映画「タミー」無敵キャラのメリッサ・マッカーシー!

今時のアメリカン・コメディーの代表といえば、メリッサ・マッカーシーらしい

みんなが心を許しちゃうタイプ。

顔立ちが良くて、ちょっと可愛げのあるデブでちびの女。

いつも、キャラクターが強烈だが、浮き過ぎず嫌われない絶妙なバランス感覚が凄い。どんなに粗野で下品な言動があろうと、観客はむしろ喜んで受け入れている。なぜなら、言葉の裏には優しさとペーソスがにじみ、行動は大胆にむちゃくちゃだが、愛すべき滑稽さが際立つのだ。

彼女の魅力の最大のポイントは、眼の色ににじむペーソスと思い切りのいいクールで乾いた笑いだ。つまり相反する魅力を同時に備えているというかなりの無敵キャラなのだ。

今時、中年の女優がハリウッドで主役を張るなんて、とんでもない快挙であるはずだ。今作は、脇にスーザン・サランドンやキャシー・ベイツにダン・エイクエイドまでもが出演しているところをみると、なかなか良い立ち位置にいる女優ということがわかるというもの。

当分、彼女の快進撃は続きそうだ。

MY評価 : ☆☆☆★★
2014年公開   アメリカ   96min   原題/Tammy
監督/ベル・ファルコーン
キャスト/メリッサ・マッカーシー 、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツ 、
ダン・エイクロイド
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映画「麦の穂をゆらす風」今は何処に吹く?

アイルランドの独立戦争は、麦の穂をゆらす風なのか?

戦争は同志達の内戦も含み、熾烈を極め、密告、拷問、処刑が繰り返される。

昨日の友が今日の敵となり、互いに殺し合い、それがたとえ兄弟と言えども…

映画では、人の死があまりにも身近だ。いともたやすく殺し、殺される。

人が人を迫害し、追い詰め、殺す。圧倒的有利な立場に立つ時、人はまるで暴力に引きずられるかのようにヒステリックに暴力を行使する。

映画の視線は冷徹だが、同時にどこまでもやさしく人間を見つめる。

内紛に決裂するシーンは本来の議会民主主義の正しい姿のようだ。激烈だが見事なディスカッションを繰り広げる。どれほど激高してもひとりづつ挙手をしてから発言し、まわりは最後まで話し終えるまで邪魔はしない。正しい教育が沁み込むほどの伝統の凄さなのか。

議会制民主主義の伝統は、100年近くも前のアイルランドにすでに在ったのだ!

いったい、今の日本の何処にあるというだろう?

あの時吹いた穂を揺らす風は、すでに何処かに行ってしまったのか

戦争は姿かたちを変えてその後数十年も内紛を繰り返す。人は民族の主義主張のために、無残に死んでいく。人の想いとか、命とかの重みがわからなくなる。

ケン・ローチ監督が描いたことは、アイルランド内戦のある一場面のことだが、普遍的な映像は、いつか麦の穂をゆらす穏やかで平和な風を吹かせることができるのだろうか?

MY評価:☆☆☆★★★
2006年公開   英/アイルランド/独/伊/スペイン合作   126min
原題/The Wind That Shakes the Barley
監督/ケン・ローチ 、脚本/ポール・ラヴァーティ
キャスト/キリアン・マーフィー、ポードリック・ディレーニー、リアム・カニンガム、
オーラ・フィッツジェラルド
第59回カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞受賞
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映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」美味しくって、幸せ映画

人が幸せになる一番手っ取り早い方法は、美味しいものを食べること

美味しいものを食べると、ストレスも消えていく

一見普通のことのようだが、そのことの意味は深い

この映画は、人が美味しいと思うことにまつわる人たちの幸福についての物語だから、しあわせで楽しくて、むちゃくちゃ美味しい映画なのです。

料理人にとってはサイコーに嬉しい映画だろうけど、それ以外の人たちにだってサイコーで楽しい。

何故なら美味しいだけでなく、夫婦関係、親子関係、友達関係についての沢山のいいことも教えてくれるから。

それにしてもキューバ・サンドウィッチのなんと旨そうなことか!

エンディングのキューバサンドの作り方のコトバが凄い。

「最後は外科医のように正確に切らなければならない。ポジションを決めて、一呼吸入れる。この時、世界はサンドウィッチだけになり、失敗したら、世界は終わる!」

ヤバイでしょ。

MY評価 : ☆☆☆☆
2015年公開   アメリカ   115min   原題/Chef
製作・監督・脚本・主演/ジョン・ファヴロー、
音楽/マシュー・スクレイヤー(音楽監修)、撮影/クレイマー・モーゲンソー、
編集/ロバート・レイトン
キャスト/ジョン・レグイザモ 、ソフィア・ベルガラ、ダスティン・ホフマン、
ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン
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映画「この自由な世界で」不法だからって何が悪いの?

不法就労斡旋業に手を染める人間って、どんな人?

ごく普通の、ちょっと負けん気が強くて、少し野心もあって‥‥

そして、目の前に可哀そうな人がいたから、つい助けたくなっちゃうような、そんな普通に善良な人が…

そんな人間が自分の不運不幸に負けずに頑張ることが、少しだけ違法だったり、倫理に反することだったりする場合。

それは、今まで自分が理不尽な社会制度にやられたい放題やられ続けていたことを、少しだけやり返してるだけ。

何とか世の中の不公平な仕組みと戦っているだけ…だったとしたら…

映画の彼女は思う。
一人で子供を育てながら、必死に生きているだけなのに、なぜお父さんは私を責めてばかりで誉めてくれないのだろうか?こんなに一生懸命世間と戦いながら生きているのに!ナゼ‥‥わからない‥‥わからないから少しづつ道を外れていく‥‥道を外していくことを自覚しながらその道を選んでいる自分がいる。気付いたら、思いがけないところまで深入りしてしまったけど、今となってはもうこの道を行くしかないのだ。

ケン・ローチ監督の人間を観る視線が優しい

決して短絡的に悪を断じたりもしないし、かと言って弁護もしない。

なぜなら悪は悪だから。

但し、理由はあるんだよ、と静かに話すのだ。

社会悪の仕組みとその関係性はごく普通の何処にでもいる人間をからめとっていく。その有様を静かに描いていくだけだ。

ケン・ローチ監督の見守る視線が優しい。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2008年公開  英/伊/独/スペイン/ポーランド合作  96min  
原題/It's a Free World...
監督/ケン・ローチ、脚本/ポール・ラヴァーティ
キャスト/カーストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス
第64回ヴェネツィア国際映画祭/金オッゼラ賞(脚本)受賞。
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映画「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」全篇すべてが大助走!

ハンガー・ゲーム、いよいよシリーズ最終章

全米メガヒット、余裕の全篇すべてが大助走映画!

2部構成の前半の作品となる。全米メガヒット作品の余裕なのか、今回はクライマックスに向けての助走にすべてが費やされてる。全編すべてなのでとんでもない大助走映画。

それでも大ヒットなのだから凄い現象だ。

助走だから、大した盛り上りもなくひたすら悲劇と我慢に終始する。本来は一気に観るべき構成だと思うが、商売上2回儲かることが分かっているのだから、それを放棄する理由などどこにもないのだろう。

相変わらずドナルド・サザーランドが大ボスの存在感を見せつけるが、対抗するジェニファー・ローレンスもすでにアカデミー賞受賞の貫禄だ。すでに見劣りしないところは恐れ入る。

こういった作品の彼女のモチベーションを若干心配するところだが、全く心配無用の職人芸を披露してくれる。大作主演の責任感全開といった趣きだ。

後半はもうすぐ公開らしい。予告編を見ると一気にカタルシスの爆発を演出する大スペクタルみたいで、やっぱりちょっと観てみたいかな。

MY評価 : ☆☆☆
2015年公開   アメリカ   123min   
原題/The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
監督/フランシス・ローレンス
キャスト/ジェニファー・ローレンス、ジュリアン・ムーア
     フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランド
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映画「マリリン&モナ 踊って、泣いて、輝いて」しみじみといい映画

原題は「Just Like a Woman」邦題はだいぶ違うけど、これでいいかなって思う。

特にドラマティックでもなく、多少の盛り上がりが幾つかあるだけなのだが、むしろ控えめな演出と演技がかえってリアルで本質に迫る。

ごく普通のマイノリティの女性、っと言ったらおかしな言い方かもしれないが、この映画の主人公はそういったことだ。「Just Like a Woman」。

ありふれた不幸とちょとした運の悪さが重なったりでのっぴきならないことになるが、そんな彼女たちの明日の未来をそっと見守るように映画は終わっていく。

好感の持てる作品。

MY評価 : ☆☆☆★★
2012年未公開/2015/10/wowow   米/仏/英合作   87min
原題/Just Like a Woman
原案/監督/脚本/ラシッド・ブシャール
キャスト/シエナ・ミラー 、ゴルシフテ・ファラハニ
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映画「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」幽体離脱の秀作!

選んだ道がその人をつくっていく

人が生きていくということは、様々な場面でその時々に道を選択するということだ。

どっちを、或は、何を選択するのか

その決断から選んだ道がその人の人生を作っていく。

人は誰もが自分の人生を振り返った時、あの時あの道を選んでいたら、と思うことがひとつやふたつではないだろう。

深い悔恨と共に思い出すのか、ある満足感と共に振り返ることができるのか?

どちらにしても、それは、その人の人生そのものであることに変りはない。

この映画は、人が人生の分岐点を必死の思いで選択することを描いた映画である。

クロエ・グレース・モレッツが眩しい。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年公開   アメリカ   107min   原題/If I Stay
監督/R・J・カトラー 、音楽/エイトール・ペレイラ、 撮影/ジョン・デ・ボーマン
キャスト/ クロエ・グレース・モレッツ、ジェイミー・ブラックリー、 
ミレイユ・イーノス、ステイシー・キーチ
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映画「ザ・ロック」マイケル・ベイの世界はすでに完成していた!

「ザ・ロック」には、後の「アルマゲドン」と「トランスフォーマー」の全てがあった。

マイケル・ベイの世界の完成形すでに此処にあり!

今、「ザ・ロック」を観るというのは、思いがけない発見があって、面白かった。

ほとんど20年ぶりに観たわけだが、「アルマゲドン」も「トランスフォーマー」もすでに観ているうえで、その前に製作した作品「ザ・ロック」を観るということは興味深かった。

ストーリーテリングにおける効果音の傾向と使い方、カメラワーク、マイケル・ベイ特有の多少けれんみの有るカタルシスの作り方、もうすでに完全に出来上がっていたことに驚かされた。

確かに、当時も非常に面白く興奮したあの感覚を今も思い起こさせるが、その後の作品群はこの作品が原型にあったことがよくわかる。

キャストも素晴らしく、苦悩するエド・ハリスの渋さ、若かりしニコラス・ケイジの生きの良いマッチョぶり、やっぱりカッコいいショーン・コネリー。

MY評価 : ☆☆☆☆
1996年公開   アメリカ   135min   原題/The Rock
製作/ジェリー・ブラッカイマー、監督/マイケル・ベイ
製作総指揮/ショーン・コネリー、撮影/ジョン・シュワルツマン
キャスト/ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス
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映画「ローマの教室で、我らの佳き日々」寡黙ながらも饒舌に

視点がどこまでも暖かい

寡黙な佇まいながらも饒舌な映画


教育に対して若く情熱に溢れた高校の臨時教員。かつての希望も情熱も今は消え失せ死ぬことさえ身近になっている老教師。規律を重んじることでなんとか気持ちと学校経営を支えている中年の女性校長。それぞれに抱えるジレンマに悩みながらも生きていく姿を、暖かく見守る教育映画である。

映画の語り口は、決して性急に答えを出そうとはせずに、いたって自然に無理しないスタンスを守り抜く。

答えを出そうとしないところが、かえって心地良い。

目線が低くもなく、高くもなく、自然な高さなのもいい。

まるでドキュメンタリーのような趣きだ。

カメラはドラマを語り、そして見守る

映画は唐突に終わりを迎える。

そして、本当に何も解決されていないことにしばし呆気にとられるが、すぐに気づく。

これこそリアルな現実なのだと。

本当はとても多くを語っていたのだ。

実は脚本と演出が周到に練られ、ドラマなきドラマが見事に描かれていたことに思い至る。

3人の役者もしみじみ良くて、さりげない秀作という言い方が良く似合う。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年公開   イタリア   101min
原題:Il rosso e il blu/原案:マルコ・ロドリ著「赤と青 ローマの教室でぼくらは」
監督・脚本/ジュゼッペ・ピッチョーニ
キャスト/マルゲリータ・ブイ、リッカルド・スカマルチョ、ロベルト・エルリツカ
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映画「マップ・トゥ・ザ・スターズ」監督クローネンバークの深い闇

 

監督デビッド・クローネンバーグ今度も深い闇を連れて来たね!

テーマはやたら重いが、見始めたら一気に持っていかれる。

アクションでもなく、サスペンスやスリラーでもないのに、

とてもスリリングな展開に息つくひまもなく、気が付いたら終わっていた。

年齢に関係なく、抱える闇の深さが人の心を浸食し、最後には壊してしまう。

何か抗う手立ては無かったのだろうか?と思うが、いともたやすく壊れていく。

まるで、儚くもろいガラスの人形のように、持ち方を誤まると、簡単に落として粉々に砕け散ってしまうのか。

ジュリアン・ムーアは何を演らせても達者な女優だと知ってはいたが、今回の演技にはあらためて彼女のポテンシャルの奥の深さを見た思いだ。

MY評価 : ☆☆☆☆
2014年公開  カナダ/米/独/仏合作  109min  原題 Maps to the Stars
監督/デビッド・クローネンバーグ   
脚本/ブルース・ワグナー  撮影/ピーター・サシツキー
キャスト/ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック
第67回カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞
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映画「ストックホルムでワルツを」時代の空気が甦る、ワルツというジャズ!

躍動感に満ちている!

世界的スウェーデンのジャズ・シンガー、モニカ・ゼタールンドの伝記映画

伝記映画ってどこか説教臭かったりで、退屈な場面もあったりするのだが、

それがないのがとてもいい。

生き生きと、時代の空気が甦る。

 

演じるエッダ・マグナソンの歌姫っぷりが、魅力に溢れてる。

歌が上手く、美人で、キュートで、色っぽいから、かなり無敵である!

 

演出が良くて、脚本も良くて、ヒロインがサイコーの映画なので、本国スウェーデンで異常な大ヒットも理解できるというもの。

 

ところで、去年の暮れに映画が公開されたのを機に、エッダ・マグナソンが来日していたらしい。おまけに、ブルーノート東京に出演していた!なんという不覚!!!

 

 

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年公開  スウェーデン  111min  原題 MONICA Z
監督/ペール・フライ、撮影 /エリック・クレス、 音楽 /ペーター・ノーダール
キャスト/エッダ・マグナソン

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映画「タンゴ・リブレ 君を想う」ラストで一気にしあわせになれるよ!

タンゴは魂のダンス!

タンゴが元は男同士の踊りだったとは!

フラストレーションのはけ口として、男同士が酒場で荒々しく踊ったのが、タンゴの始まりらしい。

タンゴそのものは、表面上映画に直接の関係はない。

しかし、根幹にあるのは、タンゴそのものなのだろう。

それにしても、恐れ入った映画だ。

映画の展開に、モヤモヤ、やきもき、もういい加減にしろよ!心の中で悪態をついていたが、

最後に、一気に幸せにしてくれるラストシーンが待っていた。

そして、タンゴの饗宴のエンドロールへと続く。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2013年公開  ベルギー/ルクセンブルク合作  97min
監督/フレディック・フォンティーヌ
キャスト/フランソワ・ダミアン、セルジ・ロペス、ロペス アンヌ・パウリスヴィック
第69回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞受賞
第28回ワルシャワ国際映画祭グランプリ
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映画「ウィークエンドはパリで」シニアだって大人になるのは難しい!

シニアと言われたって、中身はそう簡単には枯れない

世間的には老夫婦に見えるだろうし、爺さん婆さん呼ばわりだが、若者のように生臭かったりするわけで、まだまだ人生の現役感バリバリだ。

若い人たちから見たら、そうは見えないかもしれないが、案外そういうものだ。

人間、そんなに成長なんかしないもの

主人公の夫婦は、旦那がこれからリストラされるという大学教授と奥さんも中学の教師という教師コンビのかなりお堅いカンジなのだが、やることはメチャクチャだ。

結婚30周年の記念の旅行を新婚旅行で行ったパリに再訪するのだが、異国での解放感からか、高級そうなレストランで食い逃げしてみたり、高級ホテルのスウィートに連泊したあげくにカードの限度額を超えてしまうほど羽目を外したり、おまけにフロントで笑い事じゃないと詰め寄られているさ中に「そんな話は聞きたくない」などと言って、ホテルを出て行ってしまう。

全くふざけたはなしだが、本人たちはいたって普通に見える。ちょっと軽く冒険してみてるだけ、と言わんばかりに。
中身がそれほど成熟しないのに、歳だけとっていき、見た目はきちんと爺さん婆さんで、悩みは老齢なりの身体的な事や様々な出来事などに悩ませられる、いう構図は世界中一緒なんだって思った。

それにしても、シニアが羽目を外すと、手が付けられないというか、始末に悪いというか、本人が悪びれないところも困ったところで、自戒込めて観てしまった。

シニアだって、実は大人になるのは難しいことなのである!

MY評価 : ☆☆☆★
2014年公開  イギリス  93min  原題 Le Week-End
監督/ロジャー・ミッシェル   
キャスト/ジム・ブロードベント リンゼイ・ダンカン
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映画「悪童日記」ラストに、唖然としてしまった‥‥

激動の時代を生き抜いてきたが…

生きる環境が極端に過酷な場合の子供は、どのようになるのだろうか?

まるでガラス越しに観察しているような気分になる映画だ。

生き抜くために、肉体と精神が痛みに慣れる訓練をする。

或る信念をもって実行していくが、内面のナイーブさが彼等の優しさと弱さだ。

彼等双子にとって、最も苦痛なことは…

ラストに彼等が自らに課す試練とは…

彼等の選択したことのあまりの厳しさに

しばし目を疑い

唖然としてしまった‥‥

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年公開 独/ハンガリー合作 111min
監督 ヤーノシュ・サース   原作 アタゴ・クリストフ(悪童日記)
音楽/ヨハン・ヨハンソン、 撮影/クリスティアン・ベルガー
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映画「紙の月」自分の心の中を覗いてみたくなる

  

主人公の梨花はいともたやすく超えて行く!

日常と犯罪の挟間のクレパスをサラッと超えて行くように見えた。

そんなに簡単でいいのか?

なんだか共感できないな‥‥

もっとなんか、あるだろう、そこには簡単に見えても簡単に超えることのできない何かが!

っという風に思いつつ観ていたが、気が付くと次第に梨花に同化していっている自分を発見してしまった。

この映画が非常に多くの支持を得た理由はいくつもあるだろうが、特筆すべきは二点。

ひとつは、違和感の感じ方。

梨花の感じる日常の中のちょっとした違和感の描写だ。この違和感の集積こそが梨花を犯罪へと走らせた正体なのかもしれない、と観客に思わせる細やかな演出がいい。僕たちは、わかるわかると思い、そしてそれがいつしか梨花の気持ちに共感させられていくのだ。

もうひとつは、爽快感。

物語の終わり方が、まるで優れた逃げ切り形アメリカ映画のように一気に観客を解放する爽快感だ。素晴らしい展開(原作)だし、映画の方の描写力も秀逸だ。

それにしても恐ろしいはなしだ。

自分も案外、越えられないはずの挟間を、実は簡単に何かの成り行きとかで、

ひょいっとばかりに越えてしまえるんじゃなかろうか?

と自問している自分を感じたときに…

はたして、自分の中に梨花と同じ「紙の月」を見てしまうのだろうか?

MY評価 : ☆☆☆☆
2014年公開  松竹  126min
監督/吉田大八 、原作/角田光代 、脚本/早船歌江子
キャスト/宮沢りえ、池松壮亮
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映画「百円の恋」百円女が本気になる時

 
いいとこ突いてる映画だよな

不思議と心を掴まれる

ありえない間とかけっこうあって、なかなか独自の雰囲気だ。

無気力、無目的なまま32才の自称百円の女が、ある時から何となく変わっていく。

その過程が妙にリアルだ。

安藤サクラの存在感がそのまま百円女のリアリティーに見えてくる。

百円女だって、本気になる時がある。

それがボクシングってとこが面白いんだけど、それは実はキッカケだ。

百円女の中では、すでにいろんなものが変わっていっている。

映画の説明を全くしないという演出は、独自のリアリティを生み出すことに成功している。

ニッチだが、日本映画の進むべき一つの道だろうと思わせるだけのものがあった。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年  113min  
監督/武正晴、脚本/足立紳 
音楽/海田庄吾、 主題歌/クリープハイプ「百八円の恋」、撮影/西村博光
キャスト/安藤サクラ、新井浩文
東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」作品賞をはじめ、国内映画賞10冠
第19回プチョン国際ファンタスティック映画祭「NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)」受賞
第4回CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film 受賞
(主演の安藤さくら<日本映画に最も貢献した映画人>を讃える賞/ニューヨーク開催)
2016年日本アカデミー主演女優賞受賞/安藤サクラ
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映画「コールド・バレット 凍てついた七月」陰気な話がとんでもない展開に‥‥

いたって平凡な男が、ある日自宅に侵入した強盗を射殺してしまうところから話は始まる

それにしても、骨のある映画だ

物語は実に陰気な感じで始まり、これ大丈夫か?と思うが、いやいや心配無用。

話はとんでもない展開となっていく。

脇で「ライトスタッフ」で最高にカッコ良かったサム・シェパードと、一世を風靡した「マイアミバイス」のドン・ジョンソンが出てくる。

歳はとっても実にそれらしく役にはまって出てくるところは、嬉しくなってくる。

彼等の活躍?に呼応するように主人公の内面が変化していく様が見所だ。

ラストは、大人の映画ならではの味があって、好感がもてる。

MY評価 : ☆☆☆★★★
2014年公開  アメリカ/フランス  未公開  110min  原題 COLD IN JULY
監督/ジム・マイクル、撮影/ライアン・サマル
キャスト/マイケル・C・ホール 、サム・シェパード 、ドン・ジョンソン
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映画「特捜部 檻の中の女」大人のための最高級ワイン


「特捜部Q 檻の中の女」芳醇な香り豊かなワインのようだ。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の脚本とカメラ、どうりで同じテイスト。

何処をとっても一級品の出来栄えだが、それにしてもと思ってしまう。

どうしてデンマーク映画はこうも素晴らしい作品が次々生まれてくるのか?

正直に言って、日本映画のこの種の映画とのレベルの差が、あまりに大きいことに愕然としてしまう。

決定的な違いは、語り口のリアリティーのレベルの差なのだろうか?

それを形成するあらゆる要素の総合力の差は、歴然たるものがあると言わざるを得ない。

映画製作の環境の違いなのか?
予算も手間も時間も素材も、すべてが違い過ぎるということなのか‥‥

デンマーク製を最高級ワインとすると、ハリウッド製は飲み口のいい程良いワイン、日本製は低廉なテーブルワインといったところになってしまうことが悲しい。

いつか、こんな日本映画が観たい。

MY評価 : ☆☆☆☆
2015年公開  デンマーク  97min  原題/Kvinden i buret
監督/ミケル・ノルガード 、原作/ユッシ・エーズラ・オールスン、
脚本/ニコライ・アーセル、撮影/エリック・クレス
キャスト/カール・マーク、アサド
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映画「0.5ミリ」安藤桃子という稀有で偉大な才能

 

観ていて終わってほしくないと思う数少ない映画

196分、3時間16分、破格に長い

観ていると長いとは思わない、というか面白くてしかたないから、長いんだろうけどずーと観ていたいと思わせる。

内容はとてもシリアスで、社会的な問題提起ともいえるいくつかのテーマを持っているが、タッチは軽やかで、エンターテイメントのコメディとしても秀逸である。

この映画のいいところを上げたらキリがないというほど、あらゆる様々な面で優れている。しかし、それもこれも、安藤桃子という監督の演出に支えられて光り輝いているのである。

何故なら、みずみずしく躍動感に満ちた映像だから

映画監督の資質にとって一番大切なものを持っている。

それは日本の監督史の中でも特筆されるべき資質なのだろう。

全編映画の魅力に溢れている。画面が生き生とみずみずしく、躍動感に満ちているからだ。

つまり、極めて映画的な映画になっているのである。

それは、かつての巨匠たちもなかなか持ちえなかった偉大な資質であり、才能である。

原作があり、脚本があり、テーマがあり、監督の特異な視点もあり、しかしもし、その全てが仮に優れてたとしても、良い映画になったとしても、命のかよった生き生きとした映像を獲得できるわけではないのである。

そこが映画の素晴らしいところであり、同時に難しいところと言えるのではないだろうか。

この安藤桃子というまだほとんど経験のない監督は、落ち着いてさえいる演出のもとに、いともたやすくそのハードルを飛び越えてしまっているかのようだ。

もはや、稀有な才能の誕生と言わざるを得ない。

あれ!これヤバくない、褒め過ぎ?

MY評価 : ☆☆☆☆
2014年公開  196min 
原作/監督/脚本 安藤桃子
キャスト/安藤さくら、津川雅彦、柄本明、坂田利夫、草笛光子
日本アカデミー賞、上海国際映画祭等各賞多数/作品、監督、脚本、主演女優、
助演男優助演女優賞 受賞
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映画「余命90分の男」遺作となった皮肉なコメディー

 

わかりやすくお約束の展開だが…

ヒロインのミラ・クニスの勢いがいいアクセントになっていて、ロビン・ウィリアムズも奮闘し、最後までふたりの魅力でもっていく。

彼の遺作となってしまったこの作品はとても皮肉な内容だが、彼の存在感がいいだけによけいに身につまされる。

この時彼は、いったい何を思って演技をしていたのだろうか?

鬱病による薬物依存から自殺に至ったと聞いているが、

彼のいつもの慈愛に満ちた眼が忘れられない。

そして、今も「グッドモーニング・ベトナム!!」と叫ぶ彼の声が聴こえてくる。

MY評価 : ☆☆☆★
2015公開(2014年アメリカ公開) アメリカ 84min 
原題/The Angriest Man in Brooklyn(ブルックリンで最も怒った男)
監督/フィル・アンデン・ロビンソン、撮影/ジョン・ベイリー
キャスト/ロビン・ウィリアムズ、ミラ・クニス
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映画「最高の人生の見つけ方」棺桶リストでしあわせ目指そう!

自分用「棺桶リスト」をつくりたくなる映画 

Bucket List って、日本語で「棺桶リスト」

いわゆる、死ぬ前にやることリスト、ってことか。

余命、6ヶ月。

それまでに、ひとつひとつ実行していくなかで、

皮肉にも、気がついてしまう。

人生って、素晴らしい!

人が死んでしまう映画なのに、

観た後しあわせな気分になるなんて…

僕も、「死ぬまでにやることリスト」

つくろうか?

MY評価 : ☆☆☆☆
2008年公開   アメリカ   97min    
原題/The Bucket Rist(死ぬ前にやることリスト)     
監督/ロブ・ライナー、音楽/マーク・シャイマン、 主題歌/ジョン・メイヤー「Say」撮影/ジョン・シュワルツマン
キャスト/ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
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番外篇 「夏の終わりに BEST5」

夏の終わり は特別だ

切なくて

せつなくて

セツナクテ  

 

夏のシネマ決定版5本!

1)一本目はやっぱり、なんといってもこれ!

「おもいでの夏」

1971年公開 アメリカ 104min 原題/The Summer of 42′  青春ロマンス 監督/ロバート・マリガン、撮影/ロバート・サーティーズ、音楽/ミッシェル・ルグラン、キャスト/ジェニファー・オニール、ゲイリー・グライムス    1971年アカデミー作曲賞受賞

メール便発送可・ジェニファー・オニール・ゲイリー・グライムズ・ジェリー・ハウザー・オリヴ...

MY評価:☆☆☆★★★ ジェニファー・オニール・ゲイリー・グライムズ・ジェリー・ハウザー・オリヴ…

青春グローイング・アップ

切なく、哀しく、やるせなく、
もうこれは、究極の青春の理想

ジェニファー・オニールが
美しすぎて、一生立ち直れない
本気 のトラウマになるのかも。

特にこの映画は観る時期を選ぶ
ので要注意。
もし、10代の前半に観ようものなら
完全にやられます!
MY評価 : ☆☆☆★★★


2)これは外せないでしょ!

  「ビッグ・ウェンズデー」

1979年公開 アメリカ 119min 原題/Big Wednesday 青春ドラマ  監督/ジョナサン・デミ、キャスト/ジャン=マイケル・ビンセント、ウィリアム・カット、ゲイリー・ビジー

幻の大波”ビッグウェンズデー”に挑むサーファーたちの青春を描くサーフィン映画の決定版!【...

幻の大波”ビッグウェンズデー”に挑むサーファーたちの青春を描くサーフィン映画の決定版!

喪失の物語こそ青春を彩る、最大の1ページなのかもしれない。

大切なものは、
失った悲しみの中にこそ
秘められているのだろうか。

ビッグウェーブに
立ち向かっていく
3人の男たちの後ろ姿は、

すこし眩し過ぎて、

心が痛い。

MY評価 : ☆☆☆☆


3)野心の疾走!

  「太陽がいっぱい」

1960年公開 仏/伊合作 118min 原題/Plein soleil サスペンスドラマ 監督/ルネ・クレマン、撮影/アンリ・ドカエ、音楽/ニーノ・ロータ、キャスト/アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ

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まだ、何物でもない

青春の光と影

心を貫く焦燥感が

欲望の疾走へと 駆り立てる。

「あぁ‥‥太陽がいっぱいだ!」

アラン・ドロンって

こんなにカッコ良かったっけ。

世界中が

彼に夢中になったのも ナットク。

MY評価 : ☆☆☆☆★

 


4)恐ーいのも必要でしょ!

  「JAWS/ジョーズ」

1975年公開 アメリカ 124min 原題/Jaws スリラー 監督/スティーブン・スピルバーグ、音楽/ジョン・ウィリアムス、キャスト/リチャード・ドレイファス、ロバート・ショウ、ロイ・シャイダー

夏は海!

海って怖い!

何故なら、ジョーズだから!

弱冠27才の青年スピルバーグのもとに

集結したきらめく才能集団

第一級の脚本、演出、音楽、撮影、

名優たちの演技アンサンブル。

恐怖を描いてこれほど
エンターテイメントとして

成功した映画はないだろう。

忘れてはならない夏の映画の一本。

MY評価 : ☆☆☆☆

 


5)〆はこれ!

  「スタンド・バイ・ミー」

1987年公開 アメリカ 84min 原題/Stand by me グローイング・アップ青春ドラマ 監督/ロブ・ライナー、主題歌/ベン・E・キング、原作/The body(死体)、キャスト/リヴァー・フェニックス、ウィル・ウィトン、キーファー・サザーランド

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子どもの頃、

夏休みは何かが起こる

予感で

ドキドキした。

冒険がすぐそこにあるカンジ!

二度と帰らぬ思い出は、

ベン・E・キングの歌声と共に

永遠の彼方に‥‥

MY評価 : ☆☆☆☆


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