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復讐のカタルシスは快感!

一般公開は絶対無理な映画って、意外にオモシロイ

殺される悪人は徹底的に忌み嫌うべき悪人でなければならない。

この映画の悪人達は計画的に女性を拉致し、強姦し殺して捨てることを繰り返している。そしてその行為をビデオカメラで撮影して楽しんでいる。息子たちに禁断症状が出始めると母親が息子たちの所へ獲物を送り込むのである。このあたりの描写が俳優も含めおぞましく描かれているために、彼等への感情移入ゼロ状態を作る出すことに成功している。

映画の主人公は殺人事件専門のミステリーの女流作家であるが、作家は一風変わっている。作家の話し相手は、AI機能の優れた車と小説に出てくる実在しない妄想の女性探偵たちである。車や彼女たちは作家を守る存在で、それが現実のようにリアルに登場して会話をするという奇妙な仕立てになっていて、これが実に楽しい。悲惨な殺しの現場も現実離れした様子になりユーモラスですらある。上手い演出だ。

女流作家は危機一髪で生き延びると、復讐に燃え、見事にやり遂げる。つまり3人を殺害するのだ。証拠を残さずキレイに殺し、次の作品のネタとするのである。

観客は殺人を行う主人公の気持ちになり、完全犯罪を望むのだ。殺人というモラルのハードルはこの際いとも簡単に越えていく。娯楽映画だし、楽しいし、笑えるし、爽快だからだ。

この映画はスティーヴン・キングが原作なので恐ーいスリラーを期待した方はがっかりかもしれない。しかも普通は綺麗なお姉さんが主人公だが、この場合したたかな中年女性である。とにかく地味でヒットする要素のかけらも見いだせないのだ。いわゆる一般公開は絶対無理な映画だが、意外にオモシロイ映画が多いのである。

この作品もその一品!

ポップコーン片手に観る感じで、オススメです。

MY評価 ☆☆☆★★★

2014年製作/2015年レンタル  アメリカ   88min   原題/Big Driver

監督/ミカエル・サロモン、原作/スティーヴン・キング

キャスト/マリア・ベロ、オリンピア・デュカキス

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