今時のアメリカン・コメディーの代表といえば、メリッサ・マッカーシーらしい
みんなが心を許しちゃうタイプ。
顔立ちが良くて、ちょっと可愛げのあるデブでちびの女。
いつも、キャラクターが強烈だが、浮き過ぎず嫌われない絶妙なバランス感覚が凄い。どんなに粗野で下品な言動があろうと、観客はむしろ喜んで受け入れている。なぜなら、言葉の裏には優しさとペーソスがにじみ、行動は大胆にむちゃくちゃだが、愛すべき滑稽さが際立つのだ。
彼女の魅力の最大のポイントは、眼の色ににじむペーソスと思い切りのいいクールで乾いた笑いだ。つまり相反する魅力を同時に備えているというかなりの無敵キャラなのだ。
今時、中年の女優がハリウッドで主役を張るなんて、とんでもない快挙であるはずだ。今作は、脇にスーザン・サランドンやキャシー・ベイツにダン・エイクエイドまでもが出演しているところをみると、なかなか良い立ち位置にいる女優ということがわかるというもの。
当分、彼女の快進撃は続きそうだ。
MY評価 : ☆☆☆★★
2014年公開 アメリカ 96min 原題/Tammy
監督/ベル・ファルコーン
キャスト/メリッサ・マッカーシー 、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツ 、
ダン・エイクロイド